今日の反省点 ページ24
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街ブラデートを楽しんで帰ってきた俺は、一旦それぞれの部屋に戻ってほんのちょっとの間を利用してシャワーを浴びてルームウェアに着替えた。
夕食のためにラフな格好に着替えているだろうAからお声がかかるのを部屋で待ちながら、デスクに置いた小さな買い物袋から中に入れてある、丁寧に梱包された箱を取り出す。
それを眺めて今日一日を自然と振り返っていた。
ショッピング中はちょっとしたすったもんだあったけど、Aへのプレゼントとも出会えたし、おすすめの店のランチも喜んでもらえたから大満足だ。
ジニヒョンの昔話が盛り上がりすぎて、お父さんの話は次の機会までおあずけになっちゃった。
概ね楽しかったけど、一つ反省すべきことがあるとしたら――。
あの店のあの場の話の流れでプロポーズじみたこと言っちゃって、見事にAを困らせた事だ。
「あれはしょうがないよなぁ……。そんなの想定した雰囲気作ってなかったし」
振られたとカウントせざるを得ないよな。あぁ、とことん馬鹿な俺……。
本当はまだ言うつもりがなかった懇願の言葉。
ところがAに男が寄り付いたことで心に生まれた黒い靄の正体に気付いてしまって、そのモヤをどうにか晴らしたくて口に出してしまった。
言った言葉に微塵も嘘はない。全部本音。
それを焦って伝えてしまった理由はなんとも単純なものだった。
「……俺があんなにみっともなく嫉妬するなんてな」
多分、きっと、おそらく、Aに気づかれた。
Aから嫉妬されるのは嬉しかったけど、いざ自分がその立場になると、こうも心が狭くなるのか。
心が繋がっても余裕なんて全く無いに等しかった。確実に俺のものにしたかったからとか、確約を取り付けて安心したかったからあんな風に言っただなんて、Aには言えない。
俺は思ってる以上に相当独占欲が強いかも知れない。
その場にしゃがみこんで頭を抱えた。
「……いや、振られてない……あれは保留だもん、…………多分」
自分でネガティブになるようなことは思うまい、そんなの心の自傷行為だ。
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あがしおん(プロフ) - Laurentさん» いつもコメントありがとうございます！コツコツと続きを鋭意制作中です。励みになります！頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月16日 11時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
Laurent(プロフ) - こんばんは！いつも楽しませて頂いております。ピュアさもありつつ作り込まれたあがしおんさんのお話が本当に大好きです……！あがしおんさんのペースでゆっくり更新頑張ってくださいね！応援しております (2020年5月16日 1時) (レス) id: 1f1ed7af51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年3月23日 19時
