君が寝付くまで ページ13
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「あれは仲直りのちゅーでぇす！ほらほら、仲直りしたんだから遠慮しない！
Aが寝付くまで抱き枕になってあげるから」
サラサラと頭を撫でていると、だんだんAの身体から力が抜け、徐々に俺に身を委ねてくる。
「もう……。抱き枕になっちゃったらテテが寝苦しくなるよ？」
これまでの付き合いの中で俺の性格を知ったからだと思う、抵抗しても無駄だって諦めたらしい。
「いいよ、平気！Aは俺に構わず寝てくださーい」
「ホントに私が寝るまで眠らないつもりなの？」
Aの問いに、夜は眠らなくても平気だからと答えると、溜息を吐いてゆっくり目を閉じ俺に完全に身を委ねたA。
寝付くまでは話し相手になろうと、そっと話しかけた。
「今日の昼間だけどさ、」
「……ん？昼間？」
「ヒョンのメイドさんに頼めば外に連れて行ってもらえたのにどうして行かなかったの？」
きっと俺が言っても断られてただろうから。そう思ったんだけど、
「せっかくテテとデートの約束してたくせに一人で外に出るなんて、もっとつまらないよ」
意外な答えに正直驚いた。
「昨日の夜の俺のメッセージ無視されてたから、誘っても断られるかなって思ってた」
「それは……、泣き疲れて寝ちゃってたからホントに気づかなかっただけなの」
普段は寝付き悪いから、結構遅くまで起きてられるんだけどね。そう優しい声で教えてくれた。
だったら俺が子守唄でも歌ってやろうかって聞いたのに、返事か何だか分からない消え入りそうな声を出し、穏やかな寝息をたて始めた。
「嘘吐き。子供レベルの寝付きの早さじゃん……」
きっと今日一日一人で寂しく過ごして、飛び移りそびれた俺を見つけて引っ張り上げるとか、俺の言い訳聞かされるとか、一日の終わりに一気に目まぐるしくなって疲れたんだよな。
明日もあるし、今夜は寝込みを襲わず大人しくしておこう。
「おやすみ……」
枕に頭を戻した彼女の寝顔を肘枕して見つめながら、髪を優しく整えた。
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あがしおん(プロフ) - Laurentさん» いつもコメントありがとうございます！コツコツと続きを鋭意制作中です。励みになります！頑張ります！ありがとうございます！ (2020年5月16日 11時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
Laurent(プロフ) - こんばんは！いつも楽しませて頂いております。ピュアさもありつつ作り込まれたあがしおんさんのお話が本当に大好きです……！あがしおんさんのペースでゆっくり更新頑張ってくださいね！応援しております (2020年5月16日 1時) (レス) id: 1f1ed7af51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2020年3月23日 19時
