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ユンギがお膳立てて用意してくれたのは、薄暗い間接照明が照らすムーディーなホテルの一室。
ラグジュアリーな装飾品が施された調度品。座り心地のいい大きなソファ。
広い部屋にほんのり漂う酒気と、着飾った数人の女の子達の甘い香り。
既に三人ほどから頂いている僕の隣の、胸元まで大きく開いたセクシーなドレスを身に纏ったレディの首筋に合図の口付けをひとつ落とし、優しく歯を立てる。
隠れていた牙で柔らかい肌を小さく突き破り、その下に流れる甘く蕩けるような紅い蜜を飲み下す。
「んぁっ……」
僕に噛みつかれて間もなく身体の奥に熱を点し、内側から理性を蝕む疼きに身を震わせ、甘い声を漏らすレディ。
スリットに手を滑らせ、太股を撫でながら噛みついた傷と蜜の跡を綺麗に舐めとると、またビクビクと震える。
僕との身体の相性が良さそうな子だ。
「……ユンギ、この子いいかな？」
「どうぞー」
他のレディの手首に噛みつきながら答えた紅い目のユンギ。
彼もまたお気に入りを見つけたようで、自然とその子の身体に欲を漂わせる手を這わせていた。
僕の気に入ったレディを残してユンギと共に帰るレディたちを見送る。
「じゃ、先にシャワー浴びておいで？」
「は、はい、ソクジン様」
僕に促されるがままにバスルームに消えた彼女の背中を見つめ、一つ、何とも言えない溜息が漏れた。
本能が選んだ者と一夜を共にすることなんてざらなのに、今夜に限ってどうしてこんなに気が重いのか……。
“食事”相手は一夜の相手にもなる。そうして相性のいい女性を選び出していくのも、僕らの本能がさせる事。
暫く昔に分かった事だけど、僕等の子孫を残すのに必要な因子として、そういった相性の他に互いの『絆』も必要らしい。
その『絆』がどのように生まれ、どのような作用をもたらし子孫を残すことに繋がっていくのか、それは目下究明中ってところ。
その『絆』がこの女性との間に生まれる確率は低い。
Aから感じた程の『縁』を、このレディからはさほど感じなかったから。
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あがしおん(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！父親’sのお話を気に入ってくれてありがとうございます！ヴァンパイアシリーズはそれとなく接点を設けていますので、お楽しみいただけたかと思います。私も欠いてて楽しいので、またいつかこういった設定で書いてみたいです！ (2020年7月22日 21時) (
レス) id: 790268ff01 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - 愛しのJasmineを見てこの作品を見たんですけど、設定が繋がっていてとてもおもしろいですね！そういう話が大好きなのでまたそうゆう作品を作ってくれたら嬉しいです。 (2020年7月22日 19時) (レス) id: 61c218d212 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» みほんぬさん！コメントありがとうございます！お気に召していただけて何よりです。毎度のことながらボチボチゆるっとな更新ですのでのんびりお待ち下さい！ (2019年10月10日 0時) (レス) id: d4473d8198 (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - あがしおんさん！待ってましたー！！族長様…最高です！また毎日の楽しみができました！ありがとうございます。いつもワクワクキュンキュンしながら読ませていただいております。また更新されるのを楽しみに日々過ごします！頑張って下さい！ (2019年10月10日 0時) (レス) id: 9284a0a7c9 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - たきゆさん» たきゆさん！コメントありがとうございます！族長様を楽しみにしていただいて、作者も嬉しいです♪いつものボチボチゆるっと更新ですので、のんびりお待ちください。 (2019年10月5日 19時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2019年7月13日 13時
