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〜あの後のBangtan〜 ページ49

Bangtanの店内。



ソクジンがAを連れて店を出た後、残された男二人はテーブルで向かい合い、何杯目かのお冷を空にした。

「ホソガ、何でAを行かせたんだよ?」

どこか納得のいかないナムジュンが自分のグラスに水を注ぎながら、外を見つめたままのホソクに尋ねた。

「だって……あんなに必死な二人を見ちゃったらさ?行くなって言えなくて……。
 それに、去り際に大好きなんて言われて抱きしめられちゃったら、もう引き留められないだろ〜?」
「にしても妹に甘すぎだろ?もし、ジミン君の父親を騙る誘拐犯だったらどうするんだよ?」
「うーん……多分そんな人じゃないと思うんだよなぁ」

氷だけになったホソクのグラスにも水を満たし、Aが座っていた席に腰を下ろしたナムジュン。

「何でそう思うんだよ?」
「どこかで見た気がするんだよなぁ〜、あの人……」
「どこか?どこだよ?」
「どこだったかなぁ〜?」

腕を組んでうんうん唸ってしきりに思い出そうとしているホソクの耳に、店の前に停車する音が聞こえた。
乱暴に閉じられるドアの音、バタバタ駆けてくる足音。


二人は、やっとA達が帰ってきたのか。そう思って店のドアを見た。




ドアを開けて飛び込んできた第一声。



「ジニヒョ〜ン!俺、参上〜!……って、あれっ?」



見つめ合う三人の男。



「あれ?ここ、Bangtanで合ってるよね?」

「「……え、どちら様?」」




突如現れた、海のような青い髪色の見目麗しい若い男に、ホソクとナムジュンはあっけにとられた。


「ああ……俺の事は聞かされてない……と。
 このミッション、そこからなのなぁ……」


ブツブツ独り言を言いながら二人に近づく青い髪の若者。


「ええと、ワタクシこーゆーものです!」

ジャケットの内ポケットから名刺ケースを取り出し、名刺ケースの上に重ねホソクに見せ差し出した。


「時々タメ口が出るかもしれませんが、その時はごめんね?もうこれ、直んなくて!」


取り残された二人の男に見目麗しい青年は、口角を四角にして屈託ない笑顔を見せた。

〜その後のBangtan〜→←ヤバイヤバイヤバイ!



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作品ジャンル:恋愛
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あがしおん(プロフ) - 舞子さん» 舞子さん、初めまして!コメントありがとうございます!お気に召していただけて嬉しいです♪そして、泣かせてしまって申し訳ないです(汗) (2020年4月30日 13時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - あがしおんさん、初めまして。気づいたらあがしおんさんの世界観と描写に酔い、親子、師弟関係の絆に号泣していました。素敵な作品に出会えて幸せです。公開して下さり、ありがとうございます。 (2020年4月30日 4時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - カナタさん» カナタさん毎度ありがとうございます!ジミンちゃんは無事和解成立!テヒョン君はミッション中のご様子・・・wテヒョン君はミッションクリア成るか?(爆) (2019年4月6日 2時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ジミンちゃん's よかったね!なかよくするんだよ〜ヽ(;▽;)そしてまさかの繋がりwww お久しぶりのテヒョンくんですね! (2019年4月6日 1時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - そす。さん» そす。さん、いつもコメントありがとうございます!いやー!長かった、このターン!ラスボス、待ちくたびれてますよ……ねぇ?w (2019年4月1日 7時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あがしおん | 作成日時:2019年3月17日 0時

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