もう一人の僕の反乱 ページ22
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……僕が“眠り”の事を思い出したから？
僕が考えた事で本能の動きを少しでも鈍らせられるとするなら──。
だったらあの時の気持ちを思い出してみよう。
一瞬でも感じた『死』にも似た恐怖を。
闇に落ち、解ける感覚。
抗えず、受け入れるしかない諦めにも似たあの感じ。
効果はすぐに現れた。
赤黒いもう一人の僕が頭を抱え掻きむしり、動きを鈍らせた。
“止めろ！考えるなっ！”
振り向き、紅い目が光る。
赤い雷が僕の身体を突き抜ける。
─うああああっ ! ─
何度も雷を放たれ、ビリビリと痺れ、床に倒れ突っ伏した。
“あそこはもう嫌だ！”
“そこはオマエの居場所だ！もうボクを閉じ込めさせない！”
─あ ! あああっ ! ─
赤黒い者を止めようと抗った分、電気ショックのような痺れが襲い、僕の思考の邪魔をされた。
─う、ぐっ……誰に閉じ込められた、の ? ─
痺れが抜け、身体の自由が多少戻ったところでふらつきながら起き上がり、壁の向こうに話しかけた。
“オマエがボクを暗闇に閉じ込めた！”
─僕が…… ? ─
“ボクを拒絶したじゃないか！”
“ボクもいるのに……ボクを要らないってオマエは除け者にしようとした！”
─僕が除け者に…… ? ─
“ボクが表に出られる時は血を飲む時と情を交わす時だけ”
“その時以外に出る事を許さなかった！”
“オマエはボクをそこに閉じ込めて、ボクを抑えつけ続けた！”
─それはっ ! むやみやたらに血を求めたら、いろんな人を襲って…… ─
“違う違う違う！オマエはボクを拒絶した！”
“ボクが出てくることを怖がった！嫌がった！”
叫ぶと同時にガラスの壁が共鳴する。
また雷が降ってくるっ……！
迫りくる衝撃に対して身構えたけど、それは僕を傷つけようとするものではなかった。
衝撃と一緒に、いつかもう一人の僕が見ていた情景が頭の中に流れ込んできた。
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あがしおん(プロフ) - 舞子さん» 舞子さん、初めまして！コメントありがとうございます！お気に召していただけて嬉しいです♪そして、泣かせてしまって申し訳ないです(汗) (2020年4月30日 13時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
舞子(プロフ) - あがしおんさん、初めまして。気づいたらあがしおんさんの世界観と描写に酔い、親子、師弟関係の絆に号泣していました。素敵な作品に出会えて幸せです。公開して下さり、ありがとうございます。 (2020年4月30日 4時) (レス) id: acc8d9f98e (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - カナタさん» カナタさん毎度ありがとうございます！ジミンちゃんは無事和解成立！テヒョン君はミッション中のご様子･･･ｗテヒョン君はミッションクリア成るか？（爆） (2019年4月6日 2時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ジミンちゃん's よかったね！なかよくするんだよ〜ヽ(；▽；)そしてまさかの繋がりwww お久しぶりのテヒョンくんですね！ (2019年4月6日 1時) (レス) id: 0d504a4dae (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - そす。さん» そす。さん、いつもコメントありがとうございます！いやー！長かった、このターン！ラスボス、待ちくたびれてますよ……ねぇ？w (2019年4月1日 7時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2019年3月17日 0時
