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あれから時は少し進み。
日が低くなった日中はまだ日差しの暖かさがあるものの時折吹き抜ける風は冷たく感じられ、行き交う人々の服装も温かそうなものが随分増えて、お客様が注文されるコーヒーからアイスが聞かれなくなった。
「お待たせしました！ありがとうございました！」
季節は着実に冬に向かって進んでいた。
「いらっしゃいませ……あ、オッパ」
吹き付ける冷たい風に肩をすくめながら、変わらずコーヒースタンドに来てくれるユンギさんは、
「ん。いつもの、後で」
「ホットですね？ラージにしておきましょうか？」
「あぁ、助かる」
いつものコーヒーを注文だけして、いつもの席には座らずスタンドの近くに立っている。
それを確認して、
「先輩、私、お昼行ってきてもいいですか？」
『うん！いってらっしゃい！』
「はいっ！いつもありがとうございます！」
先輩にお願いして先にお昼に上がらせてもらう。
帽子を取り、軽く前髪を整え、カフェエプロンをクルクルっと丸め、厚手のジャケットを羽織ってユンギさんのところへ駆け寄った。
「オッパ、お待たせ！」
「ん。行くか」
颯爽と歩き出すユンギさんに付いて行く。
最近変わった事。
「あー！お腹空いたぁ〜」
「俺もそこそこ腹減った」
二人になるとき、私が敬語を使わないようになった事。
これはユンギさんからの熱いご要望にお応えして努力した賜物。
そして、
「お昼、何食べるの？」
「ジニヒョンがさ、この近くの生パスタの店が美味いって。そこ行ってみるか？」
「わーい！行きたい〜！」
「ん、決まりな」
お昼休みにユンギさんと一緒にランチに行くようになった事。
ちなみにさっき注文したコーヒーは、テイクアウトして会社へ戻ってから飲むようにしている模様。
どうしてランチに行くようになったか、ユンギさんに聞いてみたら、
「せっかく外に出てんだし、一緒に食いたいな、って？」
一歩進んだくらいの小さな変化。
でも、あのユンギさんが素直になっただけでも、ものすごい変化だと思う。
「Aはペペロンチーノのニンニク増し増しな？」
「……午後からの接客に響くんで、全力で遠慮します」
「くくく！冗談だよ」
意地悪なのは健在ですけどね。
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あがしおん(プロフ) - さあとさん» コメントありがとうございます！ホントですか？！嬉しいです〜！お暇な時にまた違うお話もよろしければ♪ (2020年8月4日 21時) (
レス) id: 790268ff01 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - このシリーズ大好きです(^^)たのしかったぁ(*ﾟ∀ﾟ*) (2020年8月4日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» コメントありがとうございます！なるほど続編ですか……。このペアも確かにその後が気になるっちゃあ気になりますねぇ。確約はできませんが、いつか書けたらいいなぁ。と作者も思います！ (2020年2月2日 21時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - すごく楽しかったです！続編も是非ともお願い致します！！(^-^) (2020年2月2日 21時) (レス) id: 52896eb52c (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます！最高だなんて、嬉しい限りです。キュン&ほっこりしていただけて良かったです♪ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年12月6日 0時
