そのこころもて･･･ともあれ 【完】

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「主任〜！いつもここに来てるってホントだったんですね〜！」
「何でコーヒー飲めねぇテヒョンイまでここに来てんだよ？」
「僕がカフェオレ買うついでに一緒に降りてきたんですよ」
「……チッ」

テヒョンさんって方、カフェオレちゃんと一緒にここに来たんだ。
その後ろで笑ってるカップルさんもそうなのかな？

「で、この方が主任の彼女さんですか？」
「あぁ。分かったら手ぇ出すなよ？ジミナ？」
「出しませんよ！そんな恐ろしい！」

めんどくさがりながらも後輩さんとおしゃべりするユンギさんを見て、やっぱり後輩思いの優しい人なんだって実感した。

「こんにちは〜！初めまして！」
「あ、えっと、こんにちは」

明るく挨拶したブラウンマッシュの彫刻系のイケメンさん。
この人、冷たそうな感じに見えたけど、見た目とは裏腹になんて気さくな方なんだろう。

「オッパ、私の事、皆さんはご存知なんですか？」
「……あー。まあ、なぁ」

歯切れの悪い返事を返したユンギさん。

「だって〜！親睦会の日、ユンギヒョンがものすごぉぉぉっく不機嫌だったらしいからね。流石に気付くよねって話だよね〜〜？僕、寝てたから知らないけど！ねー？グガ〜？」

後ろにくるっと顔を向けて、カップルさんに話しかけたテヒョンさん。

「俺を巻き込まないでください！テヒョンイヒョン！」

綺麗め系のイケメンさんがすごく嫌そうにしていた。

要はあの日に皆さんの知るところになった、ってことですか……。
またクルっと私達を見て、

「実は僕、主任をあそこまで変貌させた人がどんな人か、知りたかったんです！」

口を四角くしてニンマリを笑っているテヒョンさん。

「てめぇ、後で覚えてろよ」

ストローを噛みながら睨みつけているユンギさんと、

「あ〜あ、僕、知ぃ〜らなーい！」

肩をすくめて笑うカフェオレちゃん……じゃなくてジミンさんとの、まるで兄弟みたいな３人のやり取りを見て、

「課長さんも、オッパの後輩さんも、みなさん面白いですね！」

つい笑ってしまった。

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