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私の身体にいくつも口付けを落とすユンギさんが、堰を切ったように話し始めた。
「もう正直に言うわ。お前が男と飲んでたってだけでめちゃくちゃイライラした!酒飲んで顔赤くしてよ?そんな顔してたから余計にイラついた。
だからあんなガキみたいに……嫉妬なんかしてお前を突っ撥ねた。
でも自分でやっといて何だけどさ、正直きつかったし辛かったんだからな?」
「……う、ごめんなさい」
「今日だって近所の店で待ってろって連絡してんのに男と一緒だったし?でも幼馴染っつってるから文句言いてぇの我慢したんだからな?」
「お、オッパ……」
あ、それ忘れてた。
「だから!今日は罪滅ぼしでちったぁ優しくしてやろうって思ってたのによ?お前のおかげで今、俺余裕ゼロなんだよ!」
言葉は乱暴なのに、私の肌を弄る大きくて温かい手はずっと優しい。
そうだった。
ユンギさんって、ぶきっちょさんだった。
ユンギさんの首に腕を回して、
「……オッパ、もう嫉妬させないようにするから、だから、」
ユンギさんの唇がスッと近づき、一気に距離が縮まる。
「当たり前だ」
低く優しい囁き声が降ってきた。
「俺は嫉妬するくらいお前が好きなんだからな?忘れんなよ?」
「それから、お前は……俺のだからな。離してやらねぇからそのつもりでいろ」
返事をする間もなく、ユンギさんの押さえつける様な深い口付けを受け止めた。
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あがしおん(プロフ) - さあとさん» コメントありがとうございます!ホントですか?!嬉しいです〜!お暇な時にまた違うお話もよろしければ♪ (2020年8月4日 21時) (レス) id: 790268ff01 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - このシリーズ大好きです(^^)たのしかったぁ(*゚∀゚*) (2020年8月4日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» コメントありがとうございます!なるほど続編ですか……。このペアも確かにその後が気になるっちゃあ気になりますねぇ。確約はできませんが、いつか書けたらいいなぁ。と作者も思います! (2020年2月2日 21時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
未緒(プロフ) - すごく楽しかったです!続編も是非ともお願い致します!!(^-^) (2020年2月2日 21時) (レス) id: 52896eb52c (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - コットンさん» コメントありがとうございます!最高だなんて、嬉しい限りです。キュン&ほっこりしていただけて良かったです♪ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年12月6日 0時