そのこころもて･･･ゆえに

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YG side


「ま、それは二人の自由だから置いといて。今回はAちゃんとの仲直りの事を考えなくちゃね？」

ジニヒョンが話を戻すと、

「それはユンギさんが素直に謝るのが一番でしょ？」

キッパリ言い切るアロ。

「アロ？ユンギにそれができれば、昨日うち来てあんな風にはならないよ？」
「……あぁ〜……」

沈黙して俺から視線を避け、どこか遠くを見つめたアロ。
それを見て、俺はまた頭を抱えた。

アロ、頼む。遠い目をするな。
俺、酔った勢いでここで何しでかしたんだよ？
もう怖くて聞けなくなっちまっただろ？


「でもお互いに謝らなきゃだめですよ？相手に非があるにせよ、冷たくして相手に謝る機会を与えなかったユンギさんも悪いんですから！」
「お、おぅ……」

アロが目を吊り上げて前のめりで迫ってきたもんだから、その勢いで後ろに身を引いてしまった。

「それはアロも言えた義理じゃないと思うんだけどぉ？」

ヒョンがわざとらしく頬杖をついてむくれてみせた。

「……む、昔の話でしょ？ソクジンさん？」

アロが気まずそうな顔になった。
何の話かすぐに分かったが、俺に皮肉ってそこを突っ込む権限は今回はない。

「はいはい……。ところでユンギ、ちゃんと連絡くらい取り合ってるよね？」
「昨日は……あの現場見た後にスマホの電源切りました」
「それじゃ……」
「…………」
「「ユンギ/さん/のバカ〜！」」


二人が凄い剣幕で怒鳴るもんだから、



「……ぁ〜〜！ぁ〜〜〜〜！」



奥の部屋から子供が叫んだ。

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