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YG side



何度目かの新聞紙の交換を終え、玄関からリビングへ戻った時、

「ユンギさんって、コーヒー、ご自分でも淹れるんですね」

キッチンカウンターに置きっぱなしだったケトルを指差し、目を輝かせていたA。

「まぁ、たまに?ただお湯注ぐだけだしな?」
「じゃあ、私、コーヒー淹れてあげます!」
「おい、この話の流れで『じゃあ』ってなるか?」

でも……久しぶりにAに淹れてもらうのも悪くねぇか。

「ま、いいか。頼むわ」
「はいっ!」

パッと明るい笑顔を見せたAを見て、こっちまで釣られて笑ってしまった。
ケトルを火にかけながら、片付けておいたハンドドリップの道具一式を引っ張り出すと、

「へぇ、いいもの使ってるんですね……豆にこだわりとかは?」
「飲めりゃあいいから、いつも適当」
「んふふっ!ユンギさんらしい!」

Aは沸騰寸前で止めたケトルを火から降ろし、慣れた手つきでキャニスターから挽き豆をフィルターをセットしたドリッパーに入れた。

「私もただ好きってだけで、上手な方じゃないんですけどね、ハンドドリップ」
「ふーん」
「まあ、言ってしまえばこれしか取り柄がない、ていうか……」

そう言いつつ真剣な目で見極めながらお湯を注ぐ。

その横顔を見て、いつか俺にコーヒーを淹れてくれたあん時もこんな表情だったんだと思い、Aの隣で所作を見ていた。

「好きこそ物の上手なれ、ってやつか」
「ふふ……そうだと良いんですけど」

Aは、はにかみながら微笑んだ。

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作品ジャンル:恋愛
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あがしおん(プロフ) - ののはさん» ありがとうございまぁ〜〜〜〜〜す! (2018年11月26日 23時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
ののは - 甘〜〜〜〜〜〜〜〜い!!笑 (2018年11月26日 21時) (レス) id: a42d85b0ec (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - ののはさん» コメントありがとうございます!心臓、飲み込んで戻しておいてください!もうちょっと甘くしておきますからね〜!マイペースで更新頑張ります! (2018年11月26日 0時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
ののは - いやあ、もう最高です〜!キュンキュンし過ぎて口から心臓出てきて呼吸困難起こしそうです!!!(語彙力)ゆっくりでいいので更新頑張って下さい! (2018年11月25日 21時) (レス) id: a42d85b0ec (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - 未緒さん» コメントありがとうございます!甘党ユンギさんとイチャイチャするのもいいですよね!私も書いてて幸せです♪ (2018年11月25日 1時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年11月19日 6時

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