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お手洗いを口実にあの場所から遠ざかれたものの、すぐに戻るのはちょっと・・・。
そう思ってお店の奥のバーカウンターをチラチラ覗き込んでいた。

遠目にもとても気になっていたこの一角。

後ろの騒がしさが嘘のようにここは静かだった。

間接照明が優しく照らすカウンターテーブル、向かいの棚にはカラフルなリキュールたちとおしゃれな形のボトルが所狭しと並び、そこで静かにシェーカーを振る色白のクールな雰囲気のバーテンダーさん。

肘をつき、お酒を静かに飲むお客さんですら、素敵に見えて来ちゃう不思議。

おしゃれだな〜なんてチラ見が止まらない。

〔カクテル、何か飲まれますか?〕

コソコソしている私にバーテンダーさんが声を掛けてきた。
しまった……見るだけにしていつもりなのに。

「あ、私、お酒飲めないので」

手をフリフリしてやんわりお断りしようとした。
バーなんてお酒が飲める大人な人が行く所だと思ってるし。

〔ノンアルコールもありますよ。遠慮せずにどうぞ〕
「えっ!ノンアルコールのカクテル……?」

カクテルにノンアルコールがあるなんて知らなかった私は、バーテンダーさんの言葉に興味が湧いた。
バーテンダーさんはにこりと微笑み綺麗な手の平を差し出し、男性客の1つ隣の席を勧める。

「じゃ、じゃあ、1杯だけ……」

おずおずカウンターに腰を下ろし、初めてのバーの雰囲気に心踊らせながら、ノンアルコールのカクテルが出来上がるのを待つことになった。

ちらっと先輩の方を見ると、相変わらず上機嫌に一人でお酒をかっ喰らっている。
・・・ご機嫌な先輩は絡み酒タイプじゃなく、笑い上戸な人だから、しばらくは一人で放っておいても大丈夫そう。

ちょっとホッとしていると、

「大変ですね、酔っ払いの相手は」
「え?」

声を掛けてきたのは、1つ隣の席で小さなグラスを呷る男性客だった。

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作品ジャンル:恋愛
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あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» 今回ト書きを控えてみたんです。でも、気づかれなかったという事は、違和感なく読んでいただけてると言う事ですね!ありがとうございます!これでまたぼちぼち更新頑張れます〜! (2018年11月2日 22時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - あがしおんさん!今回書き方変えていたんですね!それにすら気づかないほど…笑!頭の中でイメージというか、想像が凄く出来ます!個人的な意見ですが、あがしおんさんの作品が一番想像しやすく、すんなり入ってきます!すみません!分かりにくくて…とにかく好きです笑 (2018年11月2日 20時) (レス) id: 8841fa546a (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - みほんぬさん» こちらこそありがとうございます。今回、遠きに&悲しくシリーズと書き方を変えてますが、読みにくくないですか?不都合ありましたら、いつでもご意見頂ければと思います! (2018年11月1日 23時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
みほんぬ(プロフ) - あがしおんさん!お待ちしておりました笑!ユンギさん、ありがとうございます!kさんと私も同感です!全部の作品が本当に自分の事かのように笑!想像出来る作品を作って下さり毎回感謝しかないです!仕事行く前に読んで頑張ってます!更新ファイティンですー! (2018年11月1日 22時) (レス) id: 8841fa546a (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - kさん» コメントありがとうございます!お気に召して頂けて嬉しいです!マイペースですが更新頑張ります! (2018年11月1日 7時) (レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年10月24日 21時

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