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誤解するよ?誤解しちゃうよ?わたしが!
肝心な事を忘れそうになるんだけど、心のどこかにアロさんがいる以上、あの人の言うとおり、わたしの気持ちは片思いで終わるんだよ・・・?
それなのに、どうしてここまで甘くなってるの?ジョングク先輩・・・。
A「(あ、ぁ、あの・・・せん、ぱ・・・)」
JK「・・・ん?なに?」
A「せんぱ、いの・・・好きな人って・・・課長の・・・」
JK「ヌナ?うん、好きだったよ。一番大切な人だし。」
A「だったって・・・でも、まだ・・・」
JK「いつまでも足踏みしていられないだろ?ヌナはもう幸せ掴んでるんだから。
俺もいい加減前に進みたい。」
A「ジョングク先輩・・・」
JK「俺、Aに話聞いてもらえて良かったって思ってる。全部綺麗に忘れるとかは無理だけど、でも、懐かしむくらいまでにはなれたんだ。」
先輩がわたしの頭をポンポンと優しく撫でた。
JK「ありがと、A。」
A「(どう、いたしまして・・・。お役に・・・立てて・・・よかっ、たです。)」
恥ずかしくて先輩の方を見れなくなってメガネをかけてすぐ、視線を手に持ったハンカチに落として指でいじりながら答えた。
わたし、先輩のお役に立てたんだ。よかった・・・。
それが何より嬉しかった。
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年9月2日 6時