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YG side



YG「誰だか知らねーがここにベンチ動かしてくれたもんだから寝やすくなった。」


昼休みのわずかな時間を利用して、いつの間にか日陰に移動していたベンチに転がって微睡んでいた。

しかもこの場所、見事に寝てる姿が隠れる配置で、俺にとっては全てにおいて完璧だった。



だからだろう、俺がいることにも気づかず、


「はあ?声、小さくて聞こえないんだけどぉ?」


女が怒鳴り声を響かせていた。


YG「・・・お前がうるせーよ。」


ったく。せっかくの昼寝が台無しだ・・・。



どこかのタイミングで起き出してやろうと思っていたが、




「あんた、まさか・・・ジョングク君の事、好きとかじゃないわよね?」




その名前を聞いて起き上がるのを止めた。


ジョングギがらみのトラブル。

モテる男はつらいな。
ついでにその絡まれてるヤツも大変だな。


うちの課の人間が絡んでるとあっちゃ、詳細を聞いてそれなりに対処を考えないとな。


そう考え、スマホの録音機能を起動させ、寝転がったまま聞き耳を立てた。



「あんたみたいなブスでどんくさそうな女にジョングク君が本気になると思う?」

「ただの後輩だから可愛がってくれてるだけよ?残念だったわねぇ?」


ただの・・・後輩?
グギの後輩・・・。


「あんたがどれだけ片思いしてても、成就する事なんてないと思うけど?」

「あんたは彼には不釣り合いよ。諦めなさい?」


ずいぶんな言われようだな、おい。
これじゃ言い返すのも大変だろうな。


「ま、ある事ない事私が言って回るだけであんたは終わるから、安心しなさい。」


・・・ご愁傷さま。俺に聞かれた時点で脅してるお前が終了したんだけど。



誰が脅されてんのか顔くらい確認しようと身を起こした。




YG「あ?」



おいおい・・・マジか。





A「止めて。わたしの事はどうなろうが構わないけど、ジョングク先輩を貶める様なことはしないで。」




Aじゃねーか。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年9月2日 6時

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