そして悲しく想うもの･･･ところが (ページ33)

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「ま、あんたとジョングク君とのある事ない事、私が言って回るだけであんたは終わるから、安心しなさい。」

A「(なっ･･･)」

なんて事を･･･この人は･･･。

わたしが目障りなだけでしょ？わたしを貶めたいだけでしょ？
どうしてジョングク先輩が迷惑を被るやり方をするの？

仮にも好きな人なんでしょ？どうして･･･好きな人が困るようなやり方を選ぶの？

罵声に耐えるために握りこんでいた手の力の意味が変わった。

言われっぱなしだった私は、この人が発した悪意ある言葉に怒りで拳を震わせた。

A「・・・て。」

「はぁ？だから声が小さい･･･」

A「止めて。わたしの事はどうなろうが構わないけど、ジョングク先輩を貶める様なことはしないで」

驚いた表情をした女性社員。

でも、立て直してわたしに凄んできた。

「・・・は？それが先輩に物言う態度？」

そうですか。分かりました･･･。
一つ、息を軽く吐いて、相手を真っすぐに見て言い直した。

A「わたしはどうなろうと構いません。でも、ジョングク先輩を貶める様な事は、なさらないでいただけませんか？」

もっと泣いてすがるんじゃないかと、自分でも思っていた。
ビックリするほど冷静で意外だった。