そして悲しく想うもの･･･ところが (ページ20)

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SJ side

SJ「来た来た！ジョングガ、ほらほら、仲直りしよ～！」

お酒が入っていい気分の僕は、ユンギとの長話の後にジョングギを呼びつけた。

見るからに不機嫌なジョングク。
何となく察しはついてるんだけど･･･。

JK「何ですか？仲直りって。」

SJ「え～？オフィスでケンカしちゃったでしょ？だから！」

JK「はぁ。そんな事ですか。今、それどころじゃないんですけど。」

SJ「え、そんな事？それどころじゃないって･･･？」

あれほどの険悪なムードの後だから、少しはご機嫌取っとこうと思ったのにぃ！
バーカウンターでAちゃんと二人きりで何かを話してたし、もしかして、もしかするのかな？

SJ「ね、ジョングガ？Aちゃんってさ、アロに似てるよね。」

ジョングクの眉がピクリと動いた。
気付いてたのかな。

JK「･･･何でそう思うんですか？」

SJ「うん、真面目で真っ直ぐだよね。アロみたいに鈍感じゃなさそうだけど。」

JK「そう、ですね。」

SJ「だからあの子、ジョングギがアロを自分に重ねて見てるって、思ってるんじゃないのかな？」

JK「そんな事、してません。」

ジョングクは焼酎のグラスを一気に空けて、僕のお酌を受けた。

SJ「じゃあ最近急接近してる理由は？お前にとって、Aちゃんはアロの代わり？」

JK「急接近って･･･後輩の世話は先輩の役目でしょ？それから！代わりだなんて思ったことはないです。Aといると、ヌナを思い出すことは増えましたけど。」

SJ「でも、ちゃんとAちゃんの事を見てあげないと･･･」

JK「俺はちゃんと見てますよ。
Aはあがり症だけど結構言いたいこと言うし、独り言多いし、勘が鋭いし、家訓守って感謝すること忘れないし、料理美味いし、激辛料理が好きだし、なのに甘いもの好きだし、だからコーヒーじゃなくてココア派だし、ふわもこした物が好きみたいだし、部屋中パステルカラーだし。」

SJ「わーぉ･･･」

いやいや。それは見てるってレベルじゃないね？ストーカーか何か？

昔似た様な事してた僕が言えた義理じゃないけどさ？