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JK「あのさ、」
先輩が手に持つカクテルグラスを見つめたまま話しかけてきた。
A「(はい、)」
JK「この前は話聞いてくれてありがとう。」
A「(え、いえ、お役に立てて、良かったです・・・。)」
あの日のお礼なんて・・・。先輩も律儀な方だなぁ。
だったらこんな雰囲気良すぎな場所に連れて来なくったって・・・、
JK「あの、さ、Aは・・・気になる人・・・とか、いないの?」
A「(・・・はいっ?きっ・・・気になる人?)」
きゅきゅきゅ急にその手の質問ぶっ込んで来ないでいただけませんか?ジョングク先輩?!
例え先輩に好意を持ってる、なんて思ってても・・・正直に言えない。
わたしなんかがこの気持ちを伝えていいはずがない。
変に期待を持たせないほうがいい、の、かな・・・。
A「(いるには・・・います・・・。)」
JK「そっか、いるんだ。」
わたしの返答に声のトーンが下がって、視線を落とした。
え?ちょっと残念そう?何で?
逆にこの陰キャラメガネに期待させる気ですか?
JK「それって、ユンギヒョン?」
A「・・・は?主任??」
ここで何故ユンギ主任のお名前があがるんでしょうか?
JK「いや、最近仲が良さそうにしてるから・・・。」
A「主任・・・は、ないです!ないない!恐れ多いっ!」
JK「いや、課長とヌナっていう前歴があるし。」
A「だとしてもっ!わたしは違いますっ!」
JK「じゃ、気になる人って?」
A「そっ、(れ、・・・は)」
カウンターの上をするすると肘を滑らせて近づいてきたジョングク先輩の綺麗な顔。
うん?って、覗き込まないでください!
可愛すぎます!あざとすぎます!!
JK「言えないような人?」
A「(え、あの・・・だから、)」
「押してばっかいねぇで、少しは引くことを覚えろ。ジョングギ。」
質問攻めのジョングク先輩を止めたのは、
A「(主任・・・。)」
ユンギ主任だった。
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年9月2日 6時