七十一条 ページ21
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僕が午後からの講義のため、教室移動している時に、
「･･･あれ、A？」
教室を挟んだ先の外を横切るA・・・と隣にいる見知らぬ男性。
後ろ姿だけで男の顔は見えないが、明るめの髪色で、ちょっと個性的な服装をしている事だけは分かった。
その男と親しげに会話を交わしながら遠ざかるAの姿をただ見つめていた。
心がざわりと心地悪い。
ただの同級生だ、講義が同じになって一緒に移動しているだけ。
念じるように繰り返し、僕も教室へ向かった。
だのに講義中もイライラが治まらない。
ニコニコと笑顔で隣にいた男と話をしているAが脳裏に焼き付いて離れない。
僕の事、忘れたかのように楽しそうにしていたAに多少の苛立ちを覚え、一緒に居た男に激しい嫉妬心を燃やしていた。
HS「・・・ナムジュニや？どうした？今日は一段と怖い目してるけど？」
「気のせいだ。気のせい。」
HS「何だろう、やけに刺々しい“気のせい”だな･･･。」
講義で一緒になったホソクが僕を見て恐ろしがっているが、そこを謝れるほど僕の心中は穏やかではなかった。
あいつは誰だ？
講義が終わってからAに聞いてみるか？いや、でもただの友達とか知り合いならば問い詰めるまでもないよな。
･･･まさか僕以外にも･･･？いや！Aはそんな子じゃない。絶対そういう事する子じゃない。
男の方が狙ってるとか？
･･･あり得るな。
両手を口の前で組んでまっすぐ前を見つめて考え事をしている僕に
HS「ナムジュニ･･･頼むからぁ･･･目がマジで怖いって！教授を睨むなよ！」
耳元で宥めるホソクの声がようやく届いたその時、まだ講義中の教室へ意識が引き戻された。
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あがしおん(プロフ) - miyaさん» コメントありがとうございます！情景描写をすごく頑張った作品だったので、そう言っていただけると超嬉しいです♪ (2019年3月1日 17時) (
レス) id: 79d9a7f227 (このIDを非表示/違反報告)
miya(プロフ) - 初々しい二人で優しい気持ちになりました〜(*^-^*)気温とか空気とかが感じられて、読みながらマイナスイオンを受ける感じがしました♪ (2019年3月1日 17時) (レス) id: 3d660c888b (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - アユさん» コメントありがとうございます！気に入っていただけて作者も嬉しいです！これからもぼちぼちマイペースで頑張ります！ (2018年8月17日 1時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
アユ - ナムのお話って少ないので書いていただき嬉しいです!ナムペンなので凄くワクワクしながら毎回読ませていただきました。是非またナムの作品作ってください！これからもがんばってかださい！ (2018年8月17日 1時) (レス) id: a71d80d797 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年7月31日 1時
