こんな僕でも・・・が欲しい！

交わすコトバ ページ36

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「あ、ところでユンギヒョン、アイツ、元気ですか？」
「何だよ？急に話変えるなよ。……多分元気だろ。便りがないのは元気な証拠ってな」
「多分って……。親子の会話、少なくありません？」
「親父嫌いのお前に言われたくないな」
「ふぅむ。不貞な父親を持つと、どこも家庭環境は似てくるんですね」
「おい、俺をお前の親父と一緒にしようとすんな」


　ユンギヒョンとの漫才に興じて(？)いると、


ﾌﾞﾙﾙ…


　テーブルに放ったスマホが震えた。

「ん？メッセージ？……あ、もしかして！」

　念願のAさんからのメッセージが来た？！
急いでそれを確認した。

あ、当分は飲まなくて平気なんで、ホントに、純粋に、お会いしたいだけなんです !
Aさんそうですね。近々時間が合えば

「んん〜〜〜！このがっつかない感じがまたいいっ！」

　どんなに簡単な内容であっても、返事が返ってきたことは嬉しい事だ！

「ほう、一応返事来てんじゃん。お前が本気出せばホントに“あの時期”のクリアなんて時間の問題だな」
「んふふふふ〜〜♪なんて返事しよっかなぁ〜？」

　僕はニヤケが止まらなかった。

「ハッ！聞いてねぇな。ま、せいぜい嫌われない様にだけ気を付けろよ。お前の貴重な“食事”相手なんだからな。
じゃ、俺、先に寝るわぁ〜……」

ユンギヒョンは大きな欠伸を１つして自室に戻った。

「はぁーい！おやすみなさい、ヒョン！」

　僕もちょっと眠いけど、もうしばらくAさんとこの言葉のキャッチボールを楽しむんだ。
……まだ正式に“食事”相手になってくれたわけじゃないけど、これが大事な第１歩だし。




　それから何だかんだでAさんとメッセージのやり取りして、ちょっと寝不足の僕だった。

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