10th glasses ページ10
YG side
なんでこうなった??
俺は部屋に戻って一人で酒飲もうと思ってたのに・・・。
A「Aさんの失恋を記念して!はい!かんぱーい!」
俺のビールとこいつ・・・Aってヤツのビール、俺が買ったつまみと店から掻っ攫った飯が勝手にテーブルに並べられ、こいつ一人で飲みまくってやがる。
A「・・・ぷは〜〜〜!男なんて!みぃ〜〜〜んなバカばっかだ!」
YG「・・・へいへい。馬鹿で悪かったな。」
・・・どこぞのおっさんと飲んでる気分だ。
A「おい!そこのバーテンさん!何か作って!」
YG「営業時間外だ。」
A「え〜〜!ケチぃ!」
当たり前だろうが。ろくに材料もないのに作れるかよ。
YG「それにお前、俺に運んでもらったのに礼の一つも言えねぇのかよ?」
A「あ、そうだ!忘れてた!ありがと♪バーテンさん!」
YG「バーテンじゃない、ミン・ユンギだ。」
俺をバーテンさんと呼ぶあたり、ちゃんと覚えてるようだな。
・・・しかし、ただビールを飲むのは味気ない。
味、変えるか。
YG「・・・冷蔵庫、開けるぞ。」
A「ん〜ん〜!」
片手でOK作って俺を見ずに缶ビールを呷りながら返事をした。
冷蔵庫を開けて一通り見てみる。
YG「へぇ・・・ソフトドリンクはいろいろ揃えてやがる。」
ショートサイズのパックジュース、ペットボトル、瓶。
こいつの冷蔵庫、ジュースばっかだな。
しかもほとんどがストレート。結構高いぞ?こういうのは。
YG「シェーカーなくても作れそうだな。」
・・・て、作る気満々だな、俺。
職業病というか何というか・・・。
YG「おい、そのビール寄越せ。」
A「ふぁ?」
飲みかけのビールを取り上げると、グラスを勝手に拝借し、ビールとトマトジュースを入れた。
YG「ほれ。レッド・アイ。」
A「・・・おお!」
ゴクッと半分飲んだ。
A「ん!うまっ!ただのビールが大変身!これカクテル?」
YG「知らねぇの?ビールベースのな。俺はこれにタバスコを・・・」
キッチンを見回すが、それらしい物はない。
YG「ないか。コショウは?」
A「ある!そこ!」
指を指す先に小さな瓶。
・・・シリアルの袋に埋もれて見えなかった・・・。
YG「コショウを少し振る。・・・ほれ。」
A「・・・おお!味が変わった!うまっ!」
YG「・・・。」
・・・美味そうに飲みやがる。
A「おかわり!」
空になったグラスを突きつけた。
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あがしおん(プロフ) - まなかさん» はい!(笑)首をながーーーくして待っていてください! (2018年6月26日 7時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - 久しぶりに面白い小説に出合いました!!首をながーーーくして待ってまーす!!! (2018年6月26日 0時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - まなかさん» お読みいただきありがとうございます!こんな拙い文面を褒めていただけるとは・・・!無理はしません、ぼちぼち頑張ります! (2018年6月26日 0時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - とっても面白くて、一気に読んでしまいました!!!最初の掴みがめちゃめちゃよかったです!!無理しない程度に更新頑張って下さい!!更新頑張って下さい!!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - セジュンさん» 前作より引き続き読んでくださりありがとうございます!ゆっくり更新なので、気長にお待ちください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年6月19日 1時