6th glasses ページ6
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YG「なんだ?ありゃあ・・・。」
アパートの階段に何かが置いてある。
遠目からじゃそれが何だか分からなかったが・・・。
近づいて見るとそれには足が生えていた。
YG「人?・・・女か?」
アパートの階段で倒れてる女。
俺、その階段使うんだけど。
・・・邪魔なんだけど。
YG「おーい、ちょっと・・・」
?「ん・・・」
肩を揺するが反応が鈍い。
寝てるようだ。
YG「あ・・・?」
この顔・・・どっかで見たな・・・。
YG「さっき店にいた・・・?」
5年付き合ってた男と別れたっていう女?
・・・なぜここで行き倒れてる?
とりあえずここじゃ通行の邪魔になる。
YG「おい、あんたの家、ここか?」
?「ん〜〜〜!うえ!」
YG「はぁ・・・同じ階か。」
近所付き合いないから全然知らねぇ・・・。
昼夜逆転の生活だから仕方ねぇんだけど。
YG「玄関まで送るから・・・おい!ちゃんと立て!」
脱力してる女をどうにか肩に掴まらせ、階段を慎重に上る。
YG「で?どこだよ。」
?「うん〜〜?えっとねぇ・・・あれぇ!」
指差す先には一番奥にある角部屋の扉。
その手前が俺の部屋。
YG「マジか・・・隣なのかよ・・・。」
一番奥までよろつきながらたどり着き、玄関の前に座らせた。
YG「じゃあな。約束通り玄関までだからな!」
?「んー!」
まるで酔っ払いのおっさんのように手をひらひらさせ、その手をぽとりと落とす。
・・・このままここで寝るんだろうな。こいつ。
YG「はぁ・・・めんどくせぇ。おい、カギ寄越せ。」
?「んん?カギぃ?」
バッグを漁り始めるが、なかなか見つけられない覚束ない手元にイライラして、
YG「ああ!もう!勝手に探すぞ?」
乱雑に中を漁り、それらしい物を見つけた。
引っ張り出すと目いっぱいに引き伸ばされる、カギが付いたリールタイプのキーホルダー。
それを突っ込むとバッグを持ち、女を担いでドアを開けた。
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あがしおん(プロフ) - まなかさん» はい!(笑)首をながーーーくして待っていてください! (2018年6月26日 7時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - 久しぶりに面白い小説に出合いました!!首をながーーーくして待ってまーす!!! (2018年6月26日 0時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - まなかさん» お読みいただきありがとうございます!こんな拙い文面を褒めていただけるとは・・・!無理はしません、ぼちぼち頑張ります! (2018年6月26日 0時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - とっても面白くて、一気に読んでしまいました!!!最初の掴みがめちゃめちゃよかったです!!無理しない程度に更新頑張って下さい!!更新頑張って下さい!!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - セジュンさん» 前作より引き続き読んでくださりありがとうございます!ゆっくり更新なので、気長にお待ちください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年6月19日 1時