Pussy Catに酔ったりしない

45th glasses ページ45

.


ダイニングバーでユンギの顔見て、飲んで食べて話して、やっと気持ちが晴れた。


ユンギの部屋で飲み直ししてる時にちょっと気まずい空気にはなっちゃたけど、ユンギとのイチャコラが楽しかったのに。


それなのにあの男･･･。



ドンドンドン！



乱暴にドアを叩く音。

ドアスコープの向こうには元彼が立っている。


このまま無視してもいいけど、近所迷惑になりそうで、ドアチェーンを掛けて渋々ドアを開けた。

『A？ごめんって！俺が悪かったって。』

全開にはならないドアを手で押さえて叫ぶこいつ。ああ！めんどくさい男！

「近所迷惑だからドア叩くの止めてくれないかな？」
『なあ、許してくれよ。俺が間違ってたよ。俺に一言も謝らせないで、一方的に別れるとか言うなよ。』
「わたしに嘘ついて他の女と遊んでたやつを、どう許せばいいんでしょうか？」
『だから！間違ってたって分かったから、あの女とは別れたって！』


一歩も引かないしつこい男。

だんだん怒鳴り声に変わり始めて、マジで近所迷惑甚だしい。


いい加減、こっちも怒鳴りたくなってきた。


「あのねぇ！」


ガチャ


･･･隣の部屋の玄関のドアが開く音。






YG「うるさいんで、他所でやってもらえます？」





気怠そうに出てきたユンギが、元彼にそう言い放った。

46th glasses→←44th glasses

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す