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17th glasses ページ17

YG side


シャワーを済ませ出てくると、

YG「まだ寝てんのかよ・・・。」


ビーズクッションのど真ん中でAが爆睡中だった。


YG「おい、起きろ。自分の部屋に帰れよ。」

A「んー。」


肩を揺するが、返事にもならない軽いうめき声を上げただけだ。

・・・起きる気なしか。


YG「ったく。」


部屋まで抱えていくの、めんどくせぇな。

かと言ってここじゃ風邪ひかせる・・・。


YG「それはマジ勘弁・・・。」


Aを抱きかかえると自分のベッドに放った。
放った勢いでスプリングの効いたベッドでAが小さく数度跳ね、ベッドが軋む。

これでも起きねぇか。


YG「めんどくせぇ。」


毛布を引き抜き、掛け布団をAにかぶせ、俺は毛布に包まると、ビーズクッションに体を投げ出した。

ほぼ同時に、スプリングがキシキシと音を立てた。

A「痛ぁ・・・。」
YG「あ?やっと起き・・・たわけじゃねえのか。」


ん?痛い?

ベッドの上のAをよく見ると、寝返りをうち、布団から飛び出した右足の脛に傷と痣があるのが見えた。

YG「・・・怪我してたのか。」

でも何も言ってなかったよな?
ああ、酒のせいで知覚が鈍ってたのか。


大して物のない救急箱の中から、湿布と絆創膏を取り出し、怪我をした脛に張り付けた。


A「んっ・・・。」


湿布を張った時に漏れた声に、何故かドキッとした。


YG「はぁ・・・、お人好しだな、俺は。」

A「すぅ・・・すぅ・・・」


・・・手当てされてるなんて思いもしないのだろう。


YG「・・・チッ・・・気持ちよさそうに人の布団で寝やがって。」



寝顔を見ていて何となく、いたずらしたくなった。

あ、いや、そういう意味じゃなくて・・・。

こいつの困る顔が見たくなった・・・ってほうで。



・・・誰に言い訳してんだ?


部屋の明かりを落とすと、掛け布団をめくり、Aの背中に滑り込んだ。

頭の芯に残る酔いに任せてAの体に腕を回し、目を瞑った。


YG「お。こりゃいい抱き枕・・・。」


腕の中の知らない匂い、温かな肌触りと柔らかい感触。

酔ってるとはいえ、何でこんな事ができるんだ?
自分のテリトリーに無防備な女がいるってだけで、こうも大胆になれるのか?


・・・いや、これはイカれてるだけだと思うが。



YG「はぁ・・・分かんねぇ・・・。」



そこから眠りに就くまでにさほど時間は掛からなかった。

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あがしおん(プロフ) - まなかさん» はい!(笑)首をながーーーくして待っていてください! (2018年6月26日 7時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - 久しぶりに面白い小説に出合いました!!首をながーーーくして待ってまーす!!! (2018年6月26日 0時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - まなかさん» お読みいただきありがとうございます!こんな拙い文面を褒めていただけるとは・・・!無理はしません、ぼちぼち頑張ります! (2018年6月26日 0時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
まなか(プロフ) - とっても面白くて、一気に読んでしまいました!!!最初の掴みがめちゃめちゃよかったです!!無理しない程度に更新頑張って下さい!!更新頑張って下さい!!! (2018年6月25日 23時) (レス) id: c9f81a0240 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - セジュンさん» 前作より引き続き読んでくださりありがとうございます!ゆっくり更新なので、気長にお待ちください! (2018年6月19日 16時) (レス) id: 1cc71ea35d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年6月19日 1時

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