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A「・・・お客様ほっといていいんですか?」
声の主を見ずに、黙々とゴミ袋をゴミ箱にセットする。
SJ「もう帰られたよ。・・・今日はその仕事、うちの担当じゃないでしょ?」
A「・・・知ってます。気晴らしです。」
SJ「気晴らしでゴミ袋の交換って・・・」
A「別にいいじゃないですかっ!!私が何してようと私の勝手でしょ?!」
・・・初めて主任に対して声を荒らげてしまった。
SJ「・・・Aちゃん?どうしたの?」
A「・・・っ!何でもありません。オフィスに戻ります。」
ゴミ袋を所定の場所に片づけると、下を向いたまま主任の横を通り過ぎようとした。
SJ「Aちゃん、」
すれ違いざまに私の腕を握り、動きを止めた。
SJ「ホントにどうしたの・・・?何を怒ってるの?」
私が怒ってるそもそもの原因はソクジンさんでしょう?
いつもみたいに気付いてよ!
そんな心の声を言葉にできない程、今の私には素直さの欠片もなくなっていた。
A「・・・何でもありません。」
それだけ言って腕を握るソクジンさんの手を振り払うと、そのままオフィスへと速足で戻った。
泣かない・・・泣かない・・・。
今、涙を流したくない。
誰にも、私に触れて欲しくなくて、ただひたすら仕事に没頭した。
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あがしおん(プロフ) - 月花さん» こちらこそ、コメントありがとうございます!お気に召して頂けて嬉しい限りです! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - とっっってもステキなお話をありがとうございます!!!! (2019年7月9日 19時) (レス) id: a3ccf12d58 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» やはりww自分では読み手さんを泣かせる意図はなかったんですけど、こんな拙いお話で号泣していただけるとは!ジンさんってこういう感じ?っていうのが伝わったのなら大満足です! (2018年11月1日 21時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
TERU(プロフ) - そうです!昨夜から一気に読んで号泣です。主人公自分に置き換えて萌えたし、ジンさんならうん、たぶんそういうだろうな??ってツボりました。いい作品ありがとうございます (2018年11月1日 20時) (レス) id: 23215e75f2 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» コメントありがとうございます!目は腫れてませんか?寝不足になってませんか?もしかして一気読みされたんですか?ありがとうございます。お気に召していただけて嬉しいです! (2018年11月1日 10時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年6月8日 23時