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カランコロン・・・
店員「いらっしゃいませ、ご予約の方ですか?」
JK「はい、ミンで予約している者ですが。」
店員「・・・はい、承っております。ではご案内いたします。」
入ってすぐ奥へ続く廊下。普通のレストランにしては込んだ作りだなぁ・・・。
JK「はい座って。」
とある部屋のテーブルの椅子を引いてグク君が私をエスコートしてくれる。
A「ねえ、グク君?みんなは?」
JK「う〜ん?」
私の隣に立ち、はぐらかすように笑うグク君は何だかニコニコ・・・というより、ニヤニヤしてる気がする。
店員「失礼します」
店員さんがノブに手をかけ、そっと扉を閉めた。
そのとたん、部屋の明かりが真っ暗になり、急な暗闇に視力が奪われた。
A「あれ?え!ちょっ!真っ暗・・・」
怖いのは勘弁してよ〜!
直後──
パアァァン!
A「きゃっ!!」
パァァン!パパァァン!
暗い部屋に突然響き渡る、いくつもの破裂音に驚いて声をあげた。
直後、暗い部屋に光が揺れ、輝く。
そしてみんなの歌声・・・。
『♪センイル チュッカハムニダ〜』
A「・・・へ?」
まってまってまって?
どういうこと?
今、軽くパニック起こしてます!
『♪センイル チュッカハムニダ〜』
目の前に差し出される、ろうそくの明かりが灯る果物がいっぱいのケーキ。
その向こうにみんながいる。
『♪サランハヌン ウリ Aちゃ〜ん』
ケーキの上のプレートの文字が見えた。
『♪センイル チュッカハムニダ〜 』
A「あ・・・私・・・!」
忘れてたよ・・・自分の誕生日・・・!
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あがしおん(プロフ) - 月花さん» こちらこそ、コメントありがとうございます!お気に召して頂けて嬉しい限りです! (2019年7月9日 21時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - とっっってもステキなお話をありがとうございます!!!! (2019年7月9日 19時) (レス) id: a3ccf12d58 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» やはりww自分では読み手さんを泣かせる意図はなかったんですけど、こんな拙いお話で号泣していただけるとは!ジンさんってこういう感じ?っていうのが伝わったのなら大満足です! (2018年11月1日 21時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
TERU(プロフ) - そうです!昨夜から一気に読んで号泣です。主人公自分に置き換えて萌えたし、ジンさんならうん、たぶんそういうだろうな??ってツボりました。いい作品ありがとうございます (2018年11月1日 20時) (レス) id: 23215e75f2 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» コメントありがとうございます!目は腫れてませんか?寝不足になってませんか?もしかして一気読みされたんですか?ありがとうございます。お気に召していただけて嬉しいです! (2018年11月1日 10時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年6月8日 23時