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SJ side
SJ「どうぞ、上がって？」
たった１週間しか経っていないのに、ずいぶんと久しぶりな気がした。
Aちゃんが僕の部屋に来てくれて、少し安心した。
A「・・・お邪魔します･･･。」
いつにも増してよそよそしい。
Aちゃんはずっと下を見たまま僕の前を通り過ぎ、ソファの前で立ち止まった。
冷蔵庫を開け、冷たいお茶を取り出す時にその様子が見えた。
SJ「･･･座っていいよ？」
僕の言葉に促され、ソファにぽすっと腰かけた。
バッグの飾りを指でモジモジさせているAちゃん。
・・・あんまり近づくと嫌がられるかな・・・。
ホントは抱きしめたいんだけど、拒絶されると僕もさすがに立ち直れない。
僕は少し距離を置いて、隣に座る。
重苦しい空気が漂うリビング。
いたずらに時間だけが過ぎていく。
出されたお茶にも手を付けず、Aちゃんはただひたすら沈黙を守っていた。
今日来てくれてよかったのかもしれない。
このところ、ずっと考えていたんだ。
でも、どうしてもわからない。
だから、Aちゃんの口からちゃんと聞きたかった。
勇気を出して、僕からAちゃんに声を掛けた。
SJ「ねぇ、Aちゃん、僕、何か悪い事したんだよね？
でも、分からないんだ・・・。僕がAちゃんをそこまで怒らせた理由が何なのか。」
A「・・・分からないんですか？自分の胸に手を当てて考えてみてって･･･メッセージ送りましたよね？」
SJ「うん、だからあれからずっと考えてるんだよ？僕がしたこと、ずっと。」
A「･･･それでもわからないんですか？」
SJ「だから、Aちゃんから教えてもらいたいんだ。僕、Aちゃんに何したの？」
長く無視されて続けて、心が折れかけていた。
泣きそうな気持ちを奮い立たせてAちゃんの言葉を待った。
A「・・・１週間前にオフィスに来た女性の事、覚えてますか？」
SJ「１週間前？・・・ああ！スミンさん？」
A「･･･その人と、今日も会ってましたよね？外で。」
ん？どうしてスミンさんが出てくるの？
・・・そういえばスミンさん見た時から機嫌が悪かったような･･･？
SJ「ああ、うん、会ってたけど･･･」
A「ずいぶん楽しそうでしたね。」
楽しそう“でした”？
まるで見ていたような言い方･･･。
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あがしおん(プロフ) - 月花さん» こちらこそ、コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！ (2019年7月9日 21時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - とっっってもステキなお話をありがとうございます！！！！ (2019年7月9日 19時) (レス) id: a3ccf12d58 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» やはりｗｗ自分では読み手さんを泣かせる意図はなかったんですけど、こんな拙いお話で号泣していただけるとは！ジンさんってこういう感じ？っていうのが伝わったのなら大満足です！ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
TERU(プロフ) - そうです！昨夜から一気に読んで号泣です。主人公自分に置き換えて萌えたし、ジンさんならうん、たぶんそういうだろうな??ってツボりました。いい作品ありがとうございます (2018年11月1日 20時) (レス) id: 23215e75f2 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» コメントありがとうございます！目は腫れてませんか？寝不足になってませんか？もしかして一気読みされたんですか？ありがとうございます。お気に召していただけて嬉しいです！ (2018年11月1日 10時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年6月8日 23時
