216 ページ16
１週間ぶりのソクジンさんのご飯とベッドの寝心地に満足してウトウトしていると、
SJ「Aちゃん･･･寝ちゃった？」
その呼びかけに少し意識を引き戻された私は、目を開けたくなくてソクジンさんに背を向けたままでいた。
SJ「･･･寝ちゃったか･･･。」
背中でもぞもぞするソクジンさん。
やがて、お腹に優しくかかるソクジンさんの腕の重み。
SJ「Aちゃん･･･良かった･･･。戻ってきてくれて。
このまま･･･Aちゃんと話せない日が続いて、そのまま離れ離れになったらどうしようって･･･。
僕はまた･･･壊しちゃうのかなって･･･とっても不安だった･･･。
Aちゃんに嫌われるのがこんなに辛いなんて想像以上だったよ。」
私の勘違いのせいで･･･
ソクジンさんに寂しい思いをさせていたことを、すごく後悔した。
ソクジンさんの方に向き直ると、顔を抱き寄せた。
A「ごめん・・・ごめんなさい。私が嫉妬したせいで・・・。」
SJ「えっ！Aちゃん起きてたの？」
A「うん・・・」
SJ「寝たふりしてた？独り言のつもりだったんだけどな･･･。
・・・でも聞かれたんならいいや。どうせ明日きちんと伝えるつもりだったし。」
A「ごめんね･･･。私も寂しかったよ、オッパ。」
SJ「うん･･･おあいこだね。
・・・ところでAちゃん？この体勢ままだと、僕、襲っちゃうと思うんだけど、いいの？」
顔が胸に埋もれるような体勢だったことに今更気づく。
でも、今日くらいはいっか。
私は軽く身を起こして、ソクジンさんの頬に触れて、初めて自分から口付けを落とした。
驚いて声が出ない様子のソクジンさん。
A「ダメって言ったら、我慢できる？」
SJ「・・・いつからそんな意地悪になったの？Aは。
僕、１週間も放っとかれたんだよ？我慢できるわけないでしょ？」
A「あ。今、呼び捨てし・・・」
・・・ソクジンさんが私の頭を引き寄せ、絡みつくような激しいキスをした。
あっという間に形勢逆転。
優しく組み敷かれた。
SJ「･･･寂しかった分、取り返させてね？」
A「っあ！」
これはどうやら･･･私がスイッチ入れちゃった？
私達が仲直りした夜。
しばらくぶりの甘くて長い夜。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あがしおん(プロフ) - 月花さん» こちらこそ、コメントありがとうございます！お気に召して頂けて嬉しい限りです！ (2019年7月9日 21時) (
レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
月花(プロフ) - とっっってもステキなお話をありがとうございます！！！！ (2019年7月9日 19時) (レス) id: a3ccf12d58 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» やはりｗｗ自分では読み手さんを泣かせる意図はなかったんですけど、こんな拙いお話で号泣していただけるとは！ジンさんってこういう感じ？っていうのが伝わったのなら大満足です！ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
TERU(プロフ) - そうです！昨夜から一気に読んで号泣です。主人公自分に置き換えて萌えたし、ジンさんならうん、たぶんそういうだろうな??ってツボりました。いい作品ありがとうございます (2018年11月1日 20時) (レス) id: 23215e75f2 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - TERUさん» コメントありがとうございます！目は腫れてませんか？寝不足になってませんか？もしかして一気読みされたんですか？ありがとうございます。お気に召していただけて嬉しいです！ (2018年11月1日 10時) (レス) id: 1e736e073a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年6月8日 23時
