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・・・どうやって会社に来たか覚えていない。





目の前の風景がテレビの映像みたいにただ流れている。



ホソク先輩が絶叫してる。

ジミンちゃんがジョングク君に怒りをあらわにしている。

テヒョンが相変わらず『僕のもの』と暴れている。

ユンギさんと課長が二人で何か話している。

ジョングク君が心配そうにしている。




でも・・・主任だけがいない。


いつもなら、白のデスクでアルパカ抱いてニコニコ笑ってるのに・・・。



JK「・・・ヌナ?どうしたんですか?」


・・・ジョングク君?!





忘れそうになってた。


ジョングク君も私に好意を寄せている人だ。





A「あ・・・何でもない。」



言えない・・・主任をうちに泊めたこと。






今朝、去り際にキスをされたこと。





贔屓目に見ないって決めたの、どこの誰よ・・・。


さっきから私、主任の事ばっかり・・・。





きっとあんな事されたせいだ・・・。





ジョングク君…ホソク先輩に呼ばれてオフィスから出て行ったけど、外回りかな・・・。


そう言えば今日は遅くなるって・・・主任。



A「課長に言っとかなきゃ…。」



フラフラと課長のデスクへ足を運ぶ。


A「課長・・・。」

NJ「おぉ・・・びっくりした…。Aちゃん?どうしたの?」

A「主任は、」

NJ「ああ、さっき電話で、遅くなるから今日はフレックス使う・・・って・・・Aちゃん?」

A「主任は、家にいったん帰ってそれから外回りに行くそうです…」

NJ「は?え?どうしてそれを・・・?」

A「失礼しま…「ちょっとA借りる。」




 
焦点の定まらない私を連れだしたのは、やっぱりユンギさんだった。



─ ── ────


エレベーターに押し込まれた。


ユンギさんも乗り込み、どこかの階のボタンを押すと下を向き黙ってしまった。





私の右手首は掴んだまま離さない。



ポーン


エレベータの扉が開くとまた私の腕を引きツカツカ歩き出し、どこかのドアを開け放った。



一気に流れ込む暖かい風と目が眩みそうな程の日差しが、私を叩き起こすように刺激する。





・・・屋上?




ユンギさんは、人気のない屋上の片隅まで私を引っ張ってくるとようやく口を開いた。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年5月12日 12時

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