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NJ side


「あれ?この店――」


今月の親睦会で訪れた店は、どこか見覚えのある店だった。


NJ「ホバ、この店、候補にあったっけ?いつ見つけた?」

HS「ん〜。10日くらい前?お得意先巡りの帰りにね。
雰囲気いい店でさ、でも意外とリーズナブルでここ、いいかなって。
たった8人しか行かないのに貸し切りにしてもらえたんだよ!だから多少騒いでも大丈夫だよ☆」


俺の疑問はユンギヒョンも抱いたらしくて、

YG「なあ……この店、昔、来たことなかったか?」
NJ「ですよ、ね。いつだったかな……。」


店の事ならジニヒョンに――と思ってヒョンを見たら……



SJ「選りに選ってここか……。」




……いつになくテンションが低かった。






店はそこまで広くはないが、テーブル席が並び、ボックス席が奥にある、ちょっとしたバーのような店。


……やっぱり知ってる気がする。


引っかかるものはありつつも、俺たちはそれぞれ席に着き、グラスを手に取った。


NJ「じゃ、今月もお疲れでした!かんぱーい!」
「「「「「かんぱーい!」」」」」

俺の乾杯の音頭でいつもの親睦会はスタートした。



テーブルに並ぶ料理を見て、既視感を覚えた。

慌ててユンギヒョンの顔を見れば、どうやら考えてることは同じだったようだ。

YG「おい、この店やっぱり」
NJ「ユンギヒョン、俺も今気付きました。」



……昔、『あの人』と来た店だった。



チラッとジニヒョンを見てみると

SJ「おー!美味しそうだねー!食べよ食べよ!」

一見いつものヒョンだけど、ふとした瞬間、表情が暗くなる。



ジニヒョンはとっくに気づいてたんだ。



みんなはいつもと違う雰囲気の店に大喜びだったが、俺たち3人だけは、何とも気まずい空気に包まれてしまった。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:あがしおん | 作成日時:2018年5月12日 12時

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