好きな人は遠きにありて愛でるもの…だけど (ページ8)

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YG「・・・で、どう？」
A「どうって・・・。」
YG「キスは嫌じゃなかったかってこと。」
A「・・・嫌じゃ・・・なかった…かな・・・///」
YG「ふぅん・・・。ヒョンの事、好きなの？」
A「・・・」

ユンギさん・・・ことごとくど直球です・・・。

YG「…ま、いいや。ヒョンが積極的になったことを素直に喜んでおくか。
ヒョンは昔の事、吹っ切ってるようで全然だったからな。」

A「ユンギさんは主任の昔の事、どのくらい知ってるんですか？」

YG「んあ？ナムの知らない裏事情ならな。俺も全部知ってるわけじゃねぇけど。」

そう言うと遠くを見ながら話し始めた。

YG「ヒョンがその片思いの先輩と、たまたま二人で居たところ見られて元彼に殴られた。

そもそも先輩が、壊れかけてた関係にけじめ付けたキッカケってのが、ジニヒョンが殴られたってことだったんだけどな。
ヒョンは自分が二人の仲を壊したと思ってる。めんどくせえよな？」

そんな事があったんだ・・・。

A「壊したって・・・そういう事？」
YG「あくまで俺の推察だけど、自信あるぞ？」

ニカッと笑って話を続ける。

YG「･･･ジニヒョンさ、その先輩が辞めた日にその先輩が使ってたデスクの前で泣き崩れてたんだよ。
ウジウジしてる間に他の奴に先輩取られたくせによ。

どこかで告白するタイミングあったはずなのにな。
ちゃんと言ってりゃあ諦めることもなかっただろ。」

あの時泣いてた理由がほんの少しだけわかったような気がした。

・・・苦しかっただろうな、主任。

好きな人の事を諦めなきゃいけなかったなんて…。