36 ページ36
ナムジュン課長と一緒に資料保管庫へやってきた。
過去の記録を参考に、来週の会議資料を作るらしかった。
破壊神は物だけじゃなくて状況すら破壊できるなんて、思いませんでしたよ!
A「ありがとうございます!破壊神!」
NJ「……俺、今、ディスられた?」
A「とんでもないです!純然たる感謝の気持ちです!」
NJ「ははっ。じゃ、そういう事にしておくよ。」
──── ── ─
NJ「・・・Aちゃんも大変だね。」
黙々と資料を集めていたナムジュン課長がぽつりと呟いた。
A「はぁ……。ホントに。主任は何考えてるかわかりません。」
NJ「……どうして?」
A「告白したのに朝に1度助けてくれたっきり、話しかけにも来ないんですよ?
ホントに私の事、どう思ってるんでしょう……。
ジョングク君もジョングク君で今までそんな素振り見せたことなかったのに、急に人懐っこくなっちゃって……。」
こんな話を聞いてもらうつもりはなかったのに……。
落ち着いた雰囲気の課長だから、話しやすくてついつい愚痴ってしまう。
NJ「ははっ。ジニヒョンの気持ちは知ってたけど、まさかジョングギが絡んでくるなんてなぁ。俺も驚いた。」
A「え!主任の気持ち…知ってるって……。」
NJ「ジニヒョンは至って本気だよ?Aちゃんの事。」
A「ええ〜……そうかなぁ……?」
NJ「そうだよ、ヒョンがAちゃんが好きなのは見ててすぐにわかったしさ。」
にっこりえくぼを作って笑いかける課長。
A「マジですか――」
NJ「ジニヒョンは解りやすいんだよ、好き過ぎて好きな人に近づけないんだ。昔からね。」
A「昔から?」
NJ「うん、何年前だったかな……。
俺がここに来たばかりの時だったかな?
同じ課にいた先輩女性にジニヒョンが想いを寄せていたんだ。」
A「主任の恋バナですか?!私以外にうちの課に女の人がいたなんて初耳です。それで?」
主任の昔話聞けるなんて、スーパーレア!
NJ「お?食いついた!
ジニヒョン、初めは遠くから眺めてるだけで精いっぱいだったらしくて、俺とユンギヒョンとで何度も焚きつけたんだけど全然だめで。
やっと距離を近づけて意気投合してみれば二人はすごく仲良くなってね。
俺は後々はジニヒョンとくっつくと思ってたんだ。」
979人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あがしおん | 作成日時:2018年5月6日 22時