好きな人は遠きにありて愛でるもの (ページ20)

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JK side

クライアントとの打ち合わせの後に立ち寄ったカフェレストランで俺は実行に移した。

「主任がもし、Aヌナの事、何とも思ってないなら……俺の事、応援してくれますか？」

……俺の言葉に明らかに動揺していた。

あの人は……主任は間違いなくヌナが好きだ。

あのおしゃべりが大好きな主任が、会社に帰るまでの車中で一言も話さなかった。

……解りやす過ぎる。

俺の宣戦布告、ちゃんと受けてくれるかな？

俺も言ってしまった手前、もう後には引けない。

だから今夜、Aヌナに告白する。

これからはヌナって堂々と呼ばせてもらうし、本気出して攻めていくつもり。

＿＿＿＿＿＿

──ナムジュン課長に呼び出され、お酌して回ってたせいで、主任に先を越された。

いつの間にか二人がいない。

探すとバーカウンターに二人並んで座っていた。

あんなところに……！

さっき、主任がAヌナの手を握っていたようだった。

慌てて俺が話しを遮るとAヌナに何か囁いてた。

俺の横を通り過ぎる時、ちょっと睨まれた。

上等だ。受けて立ってやる。

これで同じスタートラインに立てたはずだ。

俺、負けませんよ？……ソクジン主任。