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一晩のうちに２度も聞くとは思っていなかった。
しかも相手はソクジン主任とジョングク君。
もうわけ分かんない……。
確かに二人とも今夜はおかしかった。
やたら積極的だった。普段は私の事なんて特に意識してない様子だったのに……。
A「主任……あの……」
SJ「……ジョングギになんて答えたの？」
抱きしめられたまま、耳元で囁かれた。
A「告白の答えは……まだしていません。急がないって言ってました。
ジョングク君は私に今まで心を開いたことがなかったから、私、戸惑っちゃって……。」
SJ「そっか。」
A「あの……それよりも……そろそろ離して…」
SJ「やだ。もうしばらくこのままがいい。」
A「え！や……だって……」
何でわがまま言うの？まるで子供みたいに……。
息が耳にかかって、それだけでもう変になりそうなのに！
SJ「今、死ぬほど恥ずかしくてAちゃんの顔見られない。」
A「え？え？」
主任の抱きしめる力が少し、強まった。
いや、抱きしめられている私の方が死ぬほど恥ずかしい事に気付いて！
A「まだ、私、主任の彼女じゃないんですよっ！」
するとゆっくり体を解放してくれたソクジン主任。
SJ「……そうだったね……。ごめん。」
申し訳なさそうに微笑む優しい眼差しが私に降り注ぐ。
SJ「ねえ、Aちゃんは……僕の事、どう思ってる？」
A「それは……教育期間中にお世話になった大先輩だし、主任だし……。」
SJ「恋愛対象としては見てもらえない？」
ソクジン主任の整った顔が切なそうに私を覗き込む。
それって……異性としてってこと？
A「……わからないです……」
SJ「僕に望みは、無い感じ？」
A「……わかりません……。」
SJ「わからないってことは……僕にも多少はチャンスがあるって解釈でいいの？」
A「………………」
正直、本当にわからない。
先輩として、会社の仲間としてみんなと同じようにソクジン主任が好き。
でも急に異性として……とか……。
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作者名：あがしおん
| 作成日時：2018年5月6日 22時
