愛しのJasmine

〜利器〜　５ ページ48

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「それに離れの掃除、掃除機使わずに頑張ったんだし、ご褒美にお風呂くらい沸かしてあげるよ」

偉いねー。なんて俺の頭を撫でてふわふわ笑うA。
片付けすら諦めて放置していたはずの掃除機は、とっくに元の場所に戻されていた。

Aには俺の事はお見通しだったようで、掃除機を使えず床を拭いていたことも、結局風呂に入れてないこともすっかりバレていたってわけだ。


「なら褒美ついでに、一緒に風呂入りたい」
「自分で洗えるなら？」
「それくらい出来るわ！」
「ふふっ！上手に出来たら背中くらいは流してあげる」
「……約束だからな！」


Aの気が変わらないうちに飛び起きて、脱衣所に駆け込んで即、素っ裸になったのは言うまでもないよな。





わちゃわちゃと頭を洗って身体を泡だらけにしたら、恥ずかしそうに前を隠したAがケラケラ笑って、良くできました。って子供を誉めるみたいに頭を撫でるから、照れを誤魔化すつもりで、撫でるのは背中だろ、なんて言って背中を向けた。



鏡越しに湯気で霞んで見える、どのくらい振りかのAのそのままの姿に疼かないはずがなく。

「なあ、A、」
「んー？洗い足りないところあった？」
「……こっち」

とか言って、背中を撫でる手を後ろ手で引っ張ってきて下腹にあるものに触らせた。

「……え」
「痛くないようにするから……」
「え？え！ここで？」


……まあ、二人で風呂に入れば自然とそうなるよな？



あ？俺だけか？

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