〜紹介〜 2 ページ27
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Aの必死のフォローに、ひゃひゃひゃと独特の笑い声をあげて腹を抱えたジニヒョン。
「どれどれ?そこまで言うならオッパがユンギの愛情の深さを測定してあげよう!」
そう言ってAの前に片膝をつき掌を差し出し、手を貸して?と優しく囁く。
Aは言われるがままに差し出された手に自分の手を重ねた。
彼女の指を優しく握って引き寄せ、手の甲に一つ、合図の口付けを落とし、軽く噛みついた我らの長。
Aは驚きの表情でヒョンの所作を見つめていた。
ジニヒョンが噛みついたことで、甘く濃い芳香が辺りに立ち込める。滲む紅い蜜をひと舐めふた舐めしてまた一つ口付けを落とし、
「……なかなか良い味と香りだね。それにユンギの心もしっかり感じる。ちゃんと心が繋がってるね」
「え、と。はい……そうです、か?」
返答に困るAにヒョンは、愛されてるんだねとさらりと言うもんだから、そういう言葉を言われ慣れてないAはどんな返答が正しいのか、困り果てていた。
「“味見”は二度目なのにあんなにおっかない顔すんな」
「でも!やっぱりビックリしちゃうよ?だって噛みつかれるんだから」
初めて出逢ったときにモーテルで“味見”したことを白状していたことで、ヒョンの“味見”に臨むにあたって多少余裕出来るんじゃねぇかと思っていたが、あれ、気を失ってる時だったし、現実味が湧かなくても仕方ねぇかと苦笑いしてしまった。
その晩。
「Aさんが良いなら今日は泊まってけば?」
Aのために用意された晩餐を三人で囲み、メインディッシュが出てきたところでヒョンが言う。
それを想定して取り敢えず準備はさせてきたが、当のA本人は恐縮して、ご迷惑では?とジニヒョンに聞き返した。
「とんでもない!ユンギが美人の彼女自慢しに来るなんて、天変地異クラスの面白いもの見せてくれたんだから、そのお礼!遠慮しないで?」
独特の笑い方で一泊を勧めていたジニヒョンの申し出に、押しに弱かったAが折れた。
けどよ?
「天変地異って……」
俺は地震か台風かっての。
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あがしおん(プロフ) - かなこさん» コメントありがとうございます!ドキドキ&しっとりとした雰囲気を暫しお楽しみください♪ (2019年7月3日 7時) (レス) id: 97c4c54377 (このIDを非表示/違反報告)
かなこ(プロフ) - こんな僕でも…を読み返そうかなと思っていたらまさかのユンギ verの連載が始まっててすぐ読みました(*^^*)こっちのお話もドキドキさせてもらってます(〃ω〃) (2019年7月2日 23時) (レス) id: 9abaeb2ac4 (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - miyaさん» コメントありがとうです!あぁっ!心臓大丈夫ですかっ?!男前ユンギさんが描けてるなら、もう作者いうことないです! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 00967bc65a (このIDを非表示/違反報告)
あがしおん(プロフ) - たきゆさん» コメントありがとうございます! ええ、切ねぇです。正直切ねぇです。切ねぇですが!ボチボチゆるっと更新をお待ちいただけたらなぁ、と! (2019年6月25日 22時) (レス) id: 00967bc65a (このIDを非表示/違反報告)
miya(プロフ) - ユンギがぁ〜男前過ぎて、心臓が痛いです!! (2019年6月25日 21時) (レス) id: 3d660c888b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あがしおん | 作成日時:2019年6月5日 21時