愛しのJasmine

〜旅行〜　５ ページ25

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アルコールを含んだ血を飲み、俺もほろ酔いになったところで。


「今日は随分色っぽい声出すじゃねぇかよ、え？そんなにイイのか？」
「は……わかんないよ……っ！勝手に身体が……」
「お前は血を頂くだけで気絶しかけるんだよなぁ？これだけで気持ちいんだもんなぁ？ここらで止めとくか？」


そうなる理由は分かってる。

吸血行為は情を交わす事と同義。それで極致を経験するって事は、俺達の身体の相性がいいって事。


分かってるくせに、そんな風に苛めたくなるのは、



「やだ……っ、ちゃんと、触って」



こうして俺を欲しがる言葉が聞きたいから。


感覚でじゃなく、ちゃんと言葉で聞きたいから。


そうして心が通じているのが分かれば、俺達の『絆』が深まるのをちゃんと意識できるから。




「我が儘だなぁ？……でも、お前の我が儘ならいくらで聞いてやるよ」




とろりとした熱の溢れさせるそこに指を進めると、高まる波に打ち震え身を捩る美しい俺の女。




鳴き続け乾いた唇を舐める仕草も、無意識に秋波を送る瞳も艶やかだ。





「ユン、ギ……っ」




両手を伸ばししがみ付き、俺の熱を全身で受け止め、何度目かの高みに登りつめ、果てる。




「あ……俺も、……んっ」




俺しか知らない女。俺だけを知る女。





俺の本性も知ったうえでこうして求め、受け止めてくれる。





　

こいつは……こいつなら……。





　



永遠の時の歩き続ける、俺の止まり木になってくれるんじゃないだろうか。





　





そんな事を頭の片隅で思いながらAの熱を深く感じていた。





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