嫌いなものは"嫌い"【w.r.w.r.d!】

終 ページ32

一ノ瀬がいなくなって約一週間。



私は学校に行かないようになっていた。





md「妹様。本日も学校にお行かれになられないのですか？」




「あー…今日もいいやぁ……

あ、そういや兎欲しいと思ってたんだ。

5日以内に兎4羽。買っといて」




md「…左様でございますか。失礼いたしました」





一ノ瀬が出ていった後に2回位は学校にいった。



だけどみんな私に怯えて寄りもしない。話しかけもしない。



生徒会の面子に会っても顔を見るなり避ける。



あのコネシマでさえも私を見るなり道を変えたりする。



ショッピ君や大先生とか兄さんとかぺ神は普通に接してくれる。



だけどそれ以外は私を避けるようになった。




兄さん(生徒会長)にも一回言われた。





gr「いい加減……学校に来たらどうだ」





晩御飯を食べている時にそう言われた。





「…んー。そうしたいのは山々なんだけどねぇ。

兎ちゃん達にも会いたいし」





その日は答えずに晩御飯を食べ終わった。



それ以降。兄さんは私に学校の話をしなくなった。



勿論兄さんとは普通に接してるよ？流石に兄弟だしね。




私は雨が降っている外を頬杖をつきながら暇そうに眺める。



私が面白いって言ってた時期は全て"一ノ瀬沙織"という存在がいたから。



だけど今は？一ノ瀬を通じて会話していた生徒会とも。



生徒とも話をしなくなってしまった。



それに向こうが避けている状況だったじゃないか。





「…とてつもなく。つまらない」





私は雨が降る中。そう一人呟いたが、



その声は雨の音によってかき消されていた。

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