約束を果たすため【wrwrd!】

約束 ページ13

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝ･････





お昼のチャイムが鳴る。



丁度お腹も減って来ていた所だ。





ut「Aちゃん待っとって！

俺今から購買行ってパン買うてくるわ！！！」





そう言って大先生は走って教室を出ていってしまった。



正直言ってお弁当を取りに帰りたいが



私の家はここから遠い。



ましてや大先生になにか言われるのかも知れない。



ここはおとなしく待っといた方がいいのだろう。





女「ねぇ」




「は、はい…？」




女「貴方。転校生よね？それに、昨日来たばっかの」




「そ、そうですけど……」





席でおとなしく待っていると急に女子グループに囲まれる。



……なにか悪いことでもしたかな。





女「なんで昨日来たばっかなのに鬱くんと仲がいいのよ！！」




「…え？」





一人の女子が声をあげる。



すると周りの女子も「そーだそーだ！」と言って騒ぎ始める。



嗚呼。五月蠅い。




それにしても大先生と仲がいいだけで



こんなにも恨まれるものなのか。





「み、皆さんも大先せ……あ、いや。

鬱さんと仲良くすればいいじゃないですか…」




女「それが出来れば苦労しないわよ！！

それに！貴方！生徒会しか知らない呼び方で

鬱くんのことを呼んでるでしょ！！！」




「み、みなさんも呼べば…」




女「私達がその呼び方で呼んだら鬱くんに嫌われちゃうのよ！」





あの女好きの大先生が？



嘘だろ。





女「それなのに貴方ときたらその名で呼んでも

鬱くんに嫌われないし、挙句の果てには

鬱くんに奢ってもらってるじゃないのよ！」




「………………」





この人達が大先生に惚れた理由。



生徒会に入ってるからかな？



昨日エミさんにちょこっとだけ聞いたが





em「この学校の生徒会はモテるんですよ」





と言っていた。



それに大先生は女子には優しいから余計に惚れたのだろう。



奢ってもらっている？



どうせあなた達も奢ってもらっているでしょう。

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