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気がつくとパラドは忽然と姿を消していた。
白昼夢かとも思ったが、プレイ記録の画面だけがパラドの存在を証明している。
確かに私はあの人とゲームをしていた。
｢遅くなってすみません、片付けが長引いて…Aさん？｣
｢え、う、ううん。いきなり来た私も私だし…｣
目を反らすと永夢は不思議そうに私の顔をのぞきこむ。
｢…何かあったんですか？｣
ちらりと頭をよぎるのはパラドのこと。
｢全然！何でも、ないよ…｣
｢……｣
嘘だと言いたげな目で永夢が私を見る。
でも目を合わせないように逃げていると、それも諦めて私の隣に座った。
パラドが座っていた場所に。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
その日から私と永夢はよく会うようになった。
そして私と永夢が会う度、パラドはどこかから現れる。
そしてゲームをして、よくわからないことばかり言っていく。
｢A、今日は何で遊ぶ？｣
｢んー、太〇の達人｣
しかしそれに慣れてしまった自分もいて、すっかりパラドと仲良くなってしまった。
少なくとも、友達だと思えるくらいには親しい。
｢パラドってさ、私の友達にちょっと似てる｣
｢へえ。それで？｣
｢だから一緒にゲームするの楽しい｣
私がそう言った瞬間、パラドの手がぴたりと止まった。
煩い音楽の音と楽譜だけが画面を流れていく。
｢パラド？｣
パラドは相変わらずにこにこ笑っていた。
だけど意識がブラックアウトする瞬間に見えたのは悲しそうな顔。
＿俺はあいつの代わりでしかないのか？＿
暗くなっていく世界の中、そんな声が響く。
そうだ、思い出した。
私は引っ越した後一度だけ、永夢に会ったことがある。
昔のようにゲームをして、勝負は引き分けで終わった。
そのとき永夢が言ったのだ。
お前弱くなったな。
と。
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デリート(プロフ) - クリオネf。tさん» 了解です！書いたことがないので上手くできるかわかりませんが、頑張ります！ (2019年3月24日 2時) (
レス) id: 94669fbf54 (このIDを非表示/違反報告)
クリオネf。t - 永夢君がお相手で女攻めとか大丈夫ですか？無理ならそれでいいので！ (2019年3月24日 1時) (レス) id: fe04442c66 (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 永流/Eruさん» ありがとうございます。どうかなーと思いながら書いていたので、そう言っていただけると嬉しいです。 (2019年2月8日 22時) (レス) id: 94669fbf54 (このIDを非表示/違反報告)
永流/Eru(プロフ) - ビルド感動しました。切ない終わり方メッチャ好きです。m(._.)m (2019年2月4日 0時) (レス) id: d36ee27f29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年2月19日 1時
