番外編28話 ページ19
再び公園で顔を会わせた子供たち。
今回は意地悪もなく、代わりに謝罪の言葉があった。
「意地悪をしてごめん」
「ケガさせてごめん」
「お母さんに嘘を言って皆を悪者にしてゴメン」
落ち込んだ様子に智たちは苦笑い。
「おいら達もう気にしてないぞ」
「そうや。酷い事を言ったのはお互い様やん。俺もバカヒサって言ったし」
アキヒサの背中をマイたちがポンポンと叩く。
「ほらまだ言うことあるでしょう、アキヒサ君」
「……うん……えっと」
智たち一人一人の顔を見て顔を少し赤くさせた。
「あの……ぼく……も…って」
小さくなって語尾は聞き取れない。
「え？何？」
「ぼ、ぼくらにも逆上がりを教えてください！」
勇気を出したお願いに
「ええよん」
軽く承諾する准一。
「けど俺しか逆上がりを教えるのがおらん」
「いるぞーーー」
ひょいっと智が鉄棒に飛び移る。
簡単に逆上がりを披露。
何回も連続で回る。
「なんや智君出来るやん。しかも俺よりうまいやん！」
「へへへっ」
「よっし。みんなで逆上がりの練習だ！アキヒサ君たち、頑張るで！」
「うん！」
始まる鉄棒教室。
昨日のケンカ相手は今日には友達。
あの日から仲の良い友達になった。
「あいつら何しているのかな？」
大人になった智たち。
准一はケンカした少年たちを思い出す。
20数年たった今、鉄棒に明け暮れた友達は何をしているのだろう？
答えるように智が教える。
「元気だぞ。東京に行った時たまに飲みに行く」
「元気か！会いたいな」
「アキヒサは有名企業のサラリーマンだぞ」
「へぇ！」
盛り上がる兄たちに和也は不満顔。
「今の話だけではあなたがまー兄に執着するほどの仲良しさんにはなっていないようですが？」
突然、翔が人差し指を顏の横で立てた。
「教訓！その一！」
掛け声のように大きな声の翔。
それに続く和也と潤。
「知らない大人にはついていかない」
「その二」
「不安に感じたら近くの大人に助けをお願いする事」
「その三」
「出かける時は必ず連絡をしてからにすること」
「はーぃ、良く出来ました」
噴き出し笑いの翔。
顔が真っ赤になっていく和也と潤。
「な、なんで今これ言わせたのよ！」
「なにこれ？」
不思議顔の准一。
補足のように智が説明をする。
「准一君がアメリカに行った後すぐに出来た施設の決まり事なんだ。皆暗記させられるたよ、イノッチに」
昔話はまだまだ続く。
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ゆきんこ。(プロフ) - ずっとずっと、この作品を、むつきさんを探していました。前に1度むつきさんのお話を読んだ時にお気に入り設定をしたのですが、そのアカウントがログインできなくなってしまい(記憶力のせい)新しいアカウントを作ってから探し続けてたんです！見つけられてよかった。 (2016年9月16日 23時) (
レス) id: cf8d713ce4 (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - やみぃ〜さん» コメントありがとうございます。予定より壮大になっております！頑張りますので見守っていてくださいね！ (2016年9月16日 21時) (レス) id: f36c77de6f (このIDを非表示/違反報告)
むつき(プロフ) - はぴともさん» お返事遅れました。そして更新も遅れましてです（汗）一波乱の臭いプンプンでご披露させて頂きます！ (2016年9月16日 21時) (レス) id: f36c77de6f (このIDを非表示/違反報告)
やみぃ〜(プロフ) - ありがとうございます。意外と壮大な話で申し訳ないです。でも応援しています。 (2016年9月7日 23時) (レス) id: 571eda6b98 (このIDを非表示/違反報告)
はぴとも(プロフ) - むつきさん更新ありがとぉ＼(^o^)／なにやらまた一波乱ありそうですね。スッゴい楽しみです。 (2016年9月7日 22時) (レス) id: d2f048c3cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むつき
| 作成日時：2016年4月20日 21時
