5話 ページ5
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2人の蹴ったボールは不良の1人の顔面に当たり、何か言いたげな不良を豪炎寺が睨めば覚えてろよーと言いながらそそくさと逃げていく
A「逃げ足だけは一丁前だな。大丈夫か？」
まこ「ありがとう！」
Aと豪炎寺が大丈夫そうなのを確認してそのまま帰ろうとすると大きな声に立ち止まった
円堂「待ってくれ！！お前達のキックすげーな！サッカーやってんのか！？ねぇ、どこの学校なんだ？もし良かったら一緒に練習しないか？」
円堂の熱い勧誘を一瞥するとそのまま豪炎寺は階段を登っていく
A「君名前は？」
円堂「あっ！…俺、円堂守！よろしくな！」
A「円堂…守…もしかして、円堂大介の？」
円堂「知ってんのか！俺の爺ちゃん！」
A「君のお爺さんか…」
円堂「えっと…お前は？」
A「あぁ、すまない。私は雨宮Aだ。よろしく」
円堂「雨宮か！よろしくな！…それよりさっきのあいつは雨宮の友達か？引き留めちゃうのも悪いからな…ｱﾊﾊ」
A「豪炎寺のことか。あいつはただの知り合いだよ。友達でもないから。たまたま出会しただけ」
円堂「え？あんなに息のあった連携だったのにか？すげー！」
A「そうかな？」
円堂「それより、雨宮サッカーしてるのか？もし良かったら一緒にやらないか？」
A「まぁ、少しだけなら…」
円堂「本当か！ポジションは？」
A「FWだ」
円堂「じゃあシュート打ってくれよ！必殺技！あるか？」
A「しょうがないから特別にな」
円堂「やったぜ！ありがとうな！」
思わず勢いで承諾してしまったが、Aは円堂の熱いサッカーに対する気持ちに高揚感を感じた。帝国には無かった気持ちで胸に手を当てて目を瞑る。心から円堂とサッカーする事を求めてるのかもしれない。円堂なら楽しいサッカーを、熱い感情を分かち合いながらプレーしてくれるかもしれない
A「円堂とサッカーがしたい…」
小さく呟き瞼を開ける。円堂を見据えて視線を下に落とす。円堂と同じフィールドにいると勇気が湧く不思議な感覚になる。求めていたのはコレか
A「円堂。準備は？」
円堂「よっし、来い！！」
円堂が低く構える。Aの口角が自然に上がり息を大きく吸う
A「”サンシャインフォース“」
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作者名：shortpeace | 作成日時：2023年1月6日 1時
