21話 ページ22
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Aは家に帰ると家に誰もいない事に気づき、固定電話を手に取り母にかけた
A「もしもし、かあs「Aちゃん！」母さん？」
母「太陽が倒れたの！稲妻病院にいるわ！Aちゃんも来て！」
A「太陽が！…なんで…！」
受話器を叩くように置き、何も持たずに病院へと急ぐ
A「(あんなに元気な太陽が…そんな訳ない…！)」
__________稲妻病院
A「母さん！太陽は！」
病院に着くと、入ってすぐに両親を見つけたAは一緒に病室まで向かう。ドアを開けると元気なく笑う弟の姿があった
A「太陽どうした！頭が痛いか？気持ち悪さは？」
隣まで行くとその小さな手を握り話しかける
太陽「…おねぇちゃん、僕、何もないよ？…元気だよ？…おねぇちゃん、笑って？」
力なく喋る太陽に目を見開く
丁度入ってきた医師に説明を求める
A「先生！太陽は無事ですよね？」
その医師はどこか知り合いと同じ面影がある。するとその医師は口を開いた
？？「こんにちは、Aさん。私は、稲妻病院の医師、豪炎寺勝也と申します」
A「(豪炎寺？…父親？)」
勝也「(A)の弟ですが、」
説明を受けたAはショックで言葉が出なかった。まさか自分の弟が大好きなサッカーを出来ないまでに体が弱かったなんて。太陽はこれからチームを引っ張る天才選手になって活躍するはずだったのに
太陽「おねぇちゃん、大丈夫？」
A「太陽…」
太陽「おねぇちゃん、ずっと元気ないね…僕が体悪いから？」
A「ちがっ、太陽は何も悪くないんだ」
太陽「僕、おねぇちゃんのサッカー大好きだよ」
A「太陽…！」
太陽「僕の夢はおねぇちゃんみたいなサッカー選手になる事なんだ…だから大好きなおねぇちゃんが悲しそうにサッカーやってたら僕も悲しくなっちゃうよ」
A「！」
太陽「僕、おねぇちゃんとサッカーできるように頑張るから、おねぇちゃんも世界1位のサッカー選手になってね！…僕はおねぇちゃんのファンなんだから！」
A「太陽、強くなって一緒にサッカーしよう」
太陽「うん！約束！」
そして、眠くなってしまったのか太陽の瞼が閉じる。そのまま寝息と立ててぐっすり眠ってしまった太陽の頭に手を置き心に誓った
A「(太陽、おねぇちゃんは最強のサッカー選手になってみせるよ)」
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作者名：shortpeace | 作成日時：2023年1月6日 1時
