16話 ページ17
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A「女帝の力、見せてやる
フレイムベール！」
あっという間に帝国選手を抜き去っていき、ゴールまで走るとその前に鬼道が立ちはだかる。自然と鬼道と対面し距離を保って止まる
鬼道「どう言うつもりだ！」
A「私は、自分の好きなものに嘘をつくのはやめる。帝国のサッカーは私の好きなサッカーじゃない」
鬼道「どう言う意味だ」
A「分からない者と話すことはない
イリュージョンボール」
Aは一気に加速すると鬼道を抜き去る。鬼道は何もできないまま膠着していた
そして、キーパー源田と1対1
A「いくぞ！」
源田「来い！」
A「サンシャインフォース！」
源田「パワーシールド！」
炎を纏ったボールと黄色のオーラでできた壁がぶつかり合う。やがて、壁にひびが入るとゴールに入った
18対1
1回も動かなかった雷門側の得点板が0から1へと変わった。Aは静かに地面へ着地すると、そのまま影山を見る。逆光で黒い影しか見えないが、確かに口角が上がったのを察知してAの眉が顰められる
佐久間「A！なんでお前がここにいる！戻ってくるんだ！」
寺門「佐久間、この方は帝国の裏切り者だ。戻って来たとして、俺達が許すとでも思っているのか？」
そう言った寺門の後ろには、咲山、辺見が立ってこちらを睨んでいる
A「佐久間」
佐久間「A！」
A「こいつらが言う通り私は帝国を裏切った。私には帰る資格はない」
佐久間「なんでそんなこと言うんだ！帰る資格はないなんて言うな！俺達の女帝はこんな弱小チームにいてはダメなんだ！俺達の女帝なのに…！」
鬼道が佐久間の肩に手を置く
鬼道「…俺達が勝ったらAは帝国を連れて帰る。やることは分かっているな？」
佐久間「！…了解」
Aは不穏な空気を察知して警戒をする。しかし、ホイッスルと共に佐久間、成神、洞面の3人にマークをつかれ、身動きができない
A「ｸｯ…お前達！」
成神「俺達も先輩いないと寂しいんっすよねぇ…帰ってきてもらいますよ、A先輩！」
洞面「そうですよ！A先輩いないと佐久間さん元気ないんですから」
佐久間「Aはこの試合で俺達と帝国に帰るんだ。悪いがこれからは鬼道に任せる。これもAのためだ」
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作者名：shortpeace | 作成日時：2023年1月6日 1時
