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Side A
気づいたらウトウトしてたみたいで
少し傾いた太陽が瞼に刺さって目が覚めた。
あ！と思って飛び起きてスマホを見る。
ニノちゃんからの連絡はまだだったから
寝てたのはほんの一瞬だったみたい。
他の数件は無視してまた布団に投げる。
んーーー！と声に出しながら
伸びをして部屋の窓に近づくと
見覚えのあるシルエットが…2つ？
いやいや、1個は見覚えないよ？
窓を大きく開け直して身を乗り出す。
俺の部屋2階にあって下がよく見えるからね。
1階にあるうちのお店の入り口付近で
向かい合うのはニノちゃんと…あ、中崎だ…。
進行形で付き合ってる彼氏彼女なのに
並んでるところはあんまり目に馴染んでなくて
ちょっと不自然だなとか思ったり。
余計なお世話だわって言われそうだけど(笑)
中崎がニノちゃんに何か耳打ちして
そのままどこかへ去ってくのが見えて
もう来るかなって部屋の中へ体を戻す。
床に投げっぱなしの鞄を片付けて
ニノちゃんお気に入りのクッションを置く。
…まだ来ないの？
なかなか鳴らないピンポンに
あれっと思ってもう一回窓から身を乗り出したら
玄関に向かう路地に未だ佇んでるニノちゃん。
ん？なんかあった…かな？
歩き出さずどこかをぼーっと見つめる姿が
不安でゆらゆら揺れてるようにも見えて。
…コーラでいっか。
喉乾いてるかもって台所へ寄って
500mlのペットボトルを2本手に持つ。
ドアを開けて迎えてやりたいから
そのままペタペタと玄関へ直行。
開いたドアに小走りで駆けてきたニノちゃんを
大丈夫だよって気持ちを込めた笑顔で迎えた。
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！とっても嬉しいお言葉(о´∀`о)単純な作者なので、きっと今日明日にはまた何話かUP出来ると思います（笑）最後まで是非お付き合いください(^^) (2019年11月8日 10時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 実はこういったお話が凄く好きで不器用だけど真っ直ぐな皆とか何か確執みたいなものを抱えているとか…でこぼこさんの作品をもっと読みたいと思いました！ (2019年11月6日 10時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます(*^^*)あやふやな関係やふわふわした感情に翻弄され気味の主人公が、嫌われたら可哀想だなと思っていたので、愛おしいと言って貰えたことがとっても嬉しい！櫻宮さんの言葉を励みに、また書き進めていきますね(´∀｀*) (2019年11月5日 16時) (レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 皆不器用だけど真っ直ぐで…そんなあやふやな位置関係にいる主人公が健気で愛おしくて好きです。早く次が読みたい！ (2019年11月5日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2018年11月29日 14時
