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授業中はもちろん休み時間になっても
わざとかなってぐらい目の合わない翔くん。
不安で余計に視線を探してチラチラ。
そしたら観察力抜群の二宮くんに
なんで今日そんな落ち着きないの？
ってあっという間にばれる…。
「どしたのよ？
ていうか、そもそもおかしーんだけど。
都築が遅刻ってゆートコから、すでに。」
昼休み終わりかけの教室はまだざわざわ。
いつものにぎやか男子グループは
まだ黒板の前で固まってるのに
二宮くんはいつの間にか隣の席に戻ってきてた。
「うーん。」
だけどあたしは唸るばかり。
いや、分かってる。
分かってるもん。
さっさと話しかければいいってことぐらい。
でも翔くんがね？
全然一人になってくれないから
輪に入る勇気が…誰かプリーズ…。
「なんなの。どしたのよ？」
「いや…別に…。」
「どっかの女優よ。くくっ。」
いつも感情にブレのない二宮くんになら
ちょっと聞いてほしいかもって思ったけど。
翔くんの隣にいる大野くんと目が合っちゃって
当然聞こえるわけもないんだけど
ついこんな言葉しか出てこない。
安心感の塊みたいな顔でふにゃんと笑って
翔くんに耳打ちする大野くん。
なんだろう。
何て言ってるのかな。
こっち見てくれないかな…。
昨日はあんな帰り方してごめんねって
あの人は幼馴染で同じマンションなんだよって
感じはちょっと悪かったけど悪い人じゃないし
お兄ちゃんみたいなもんだからって
そーやって言いたいだけなのに。
早くしないとどんどん迷子になりそう。
「あ、なんだ。そゆこと？」
頭の中でぐるぐる言い訳してたら
右隣で呟きが聞こえて。
聞き返すより早く立ち上がった二宮くんが
最短ルートで翔くんに近づいて何か喋るのを
靄がかったようにぼんやりと見ていた。
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！とっても嬉しいお言葉(о´∀`о)単純な作者なので、きっと今日明日にはまた何話かUP出来ると思います（笑）最後まで是非お付き合いください(^^) (2019年11月8日 10時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 実はこういったお話が凄く好きで不器用だけど真っ直ぐな皆とか何か確執みたいなものを抱えているとか…でこぼこさんの作品をもっと読みたいと思いました！ (2019年11月6日 10時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます(*^^*)あやふやな関係やふわふわした感情に翻弄され気味の主人公が、嫌われたら可哀想だなと思っていたので、愛おしいと言って貰えたことがとっても嬉しい！櫻宮さんの言葉を励みに、また書き進めていきますね(´∀｀*) (2019年11月5日 16時) (レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 皆不器用だけど真っ直ぐで…そんなあやふやな位置関係にいる主人公が健気で愛おしくて好きです。早く次が読みたい！ (2019年11月5日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2018年11月29日 14時
