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昨日は10時過ぎに潤くんの家から帰って
翔くんに今日はごめんねってメールしたけど
結局日付が変わっても既読になるだけで。
返事がないままなのが気になって
眠れないかもと思いながら布団に入ったのに
あっけなく眠気がやってきた自分にも呆れる。
朝重たい足を引きずって家を出たら
マンションの下で潤くんとバッタリ会って
潤くんのせいなんだからね！！って言い逃げ。
後ろからなんか言ってたけどムシムシ。
いや、でもホントはね？
ちょっと。ほんのちょっとだけね、感謝もある。
いつもと違う翔くんの雰囲気に飲まれそうで
潤くんがあたしたちのところ来たとき
頭の片隅の方でほっとした自分がいたから。
でもだからこその罪悪感っていうか…。
感じ悪く帰ってごめんねの気持ちプラス
一瞬安心した自分の戸惑いっていうのかな。
だってそれってね？
2人きりが嫌だったみたいじゃない？
いや、そんなことはないっていうか…
じゃあ何って聞かれても分かんないけど…
おまけに翔くんから返事はないまんまだし。
はぁー…。
気持ちはもう回れ右して帰りたいぐらいだけど
こんな時さえサボったり出来ないのがあたしで。
朝日が作る自分の影を俯いて見ながら
足だけはオートマチックに一歩一歩と前に出る。
学校行きたくないのって久しぶりだな。
2回目の特大溜息をつくために
思い切って息を吸い込んだタイミングで
誰かが背中をばんって叩いてくるから
爽やかな朝にそぐわない勢いでゲホゲホとむせた。
あたしは息も出来なくて涙目だってのに
後ろから聞きなれた独特の笑い声。
もう振り向かなくたって誰だか分かるし。
「ちょっ…ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ…も…ｹﾎｯ」
あひゃひゃって平和な声をBGMに
横目で雅紀を睨んで呼吸を整える。ｹﾎｯ。
まだ咳き込むあたしの背中を
子供をあやす様にトントンする手。
「ったくさぁ！
なにやってんだよ。オマエは。」
想像したのとは違う声が後ろから聞こえて
振り返ったら呆れ顔で雅紀を見る二宮くん。
酸素不足のせいで溜まった涙が
静かに目尻からぽろんて落ちる。
「ごめんごめん！
そんな驚くとは思わなかったんだもん。
A大丈夫？ごめんねっ？」
目からこぼれる瞬間に二宮くんと視線が絡んで
雅紀の鼻にかかった声が耳からすり抜けてく。
「ちょっとは加減しろよ！相バカ！！」
思いっきり目を逸らした二宮くんが
雅紀の頭を勢いよくペチンと叩いた。
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» ありがとうございます！とっても嬉しいお言葉(о´∀`о)単純な作者なので、きっと今日明日にはまた何話かUP出来ると思います（笑）最後まで是非お付き合いください(^^) (2019年11月8日 10時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 実はこういったお話が凄く好きで不器用だけど真っ直ぐな皆とか何か確執みたいなものを抱えているとか…でこぼこさんの作品をもっと読みたいと思いました！ (2019年11月6日 10時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» コメントありがとうございます(*^^*)あやふやな関係やふわふわした感情に翻弄され気味の主人公が、嫌われたら可哀想だなと思っていたので、愛おしいと言って貰えたことがとっても嬉しい！櫻宮さんの言葉を励みに、また書き進めていきますね(´∀｀*) (2019年11月5日 16時) (レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 皆不器用だけど真っ直ぐで…そんなあやふやな位置関係にいる主人公が健気で愛おしくて好きです。早く次が読みたい！ (2019年11月5日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2018年11月29日 14時
