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＊
その日は
3年生の終わりに
突然やってきた。
3人でゲームをしながら
ふいに遠くを見つめて
ぼーっとするまーくんを見て
何かおかしいなって思ってた。
だけどそんなことは
ちっとも思いつかなかったから
やっぱり私にとっては突然で
だから何一つ反応出来なかった。
「引っ越すんだって。」
そう言ったまーくんの言葉が
エコーをかけて頭に流れて
「…東京に戻るの？」
そう聞いたカズの声が
すごく遠くに聞こえた。
うんって答えたのか
ううんって答えたのか
それさえ分からないぐらい
私の頭はストップしてて。
気がつけばカズと2人
まーくんの家からの帰り道。
「A…？」
「…ん？」
いつの間にどうやって
まーくん家から出たのか
それも分かんないぐらい
頭の中がぐしゃぐしゃ。
「…やっぱ何でもない。」
「…うん。」
一回足を止めてしまったら
もう動けなくって。
「ほら…帰ろ？」
カズが繋いでくれた手があったかい。
「…泣くなよ。」
頭を撫でられて
ほっぺも撫でられて。
垂れてきそうな鼻水を
ズズッて啜った。
「…泣くなってば。」
ギュウッと抱きしめられて
カズの服が涙を回収していく。
いつも意地悪なカズが
こんな時だけ優しいから
嘘じゃないんだって分かって
苦しさが倍増した。
＊
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でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» わー、ありがとうございます(*´-`)主人公の不器用さを愛しく思って描きましたが、この子を可愛いと言って貰えて嬉しいです！ (2020年4月11日 12時) (
レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 素直になれない主人公ちゃんがとてつもなく可愛い！不器用なにのちゃんも素直すぎるまーくんも皆皆好き！！[月嘘]も好きだけどこっちも好きだなぁと思いました。ありがとうございます！ (2020年4月4日 16時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年11月5日 17時
