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行きたい所もやりたい事もないあたしは
深く考えることなく周りと同じように
山風あたりを受けるんだろうなと思ってた。
だけど降って湧いたこの話に
あたしは少し…ワクワクしたの。
他の学校を受けるってことは
千春たちと違う学校になるってこと。
流される方が楽だと知っているのに。
自分の中で何かが小さく小さく
変わりつつあるのかもしれない、と思う。
「いいじゃん。挑戦してみろよ。
前テスト勉強のときに言っただろ？
小さな頑張り一つで人生変わるって。
ま、受ける受けないはまだ置いとくとしてさ。
とりあえずこのまま頑張っていけば
間違いなく選択肢は広がってくワケだし。」
「まだ学校は決めなくていいかな？」
「2ヶ月もあるし全然いけるだろ。
時間みて調べたらいいよ。
奥田高校はちょっと堅い学校だけど
沢田高校は結構自由も利いていいって聞くし。」
「そっか。調べてみようかな。」
「ん、俺も周りに聞いとくわ。
ちなみにうちの学校もいいところだよ？
勉強も部活も生徒の自主性に任されてるし
進学先もかなり幅広く挑戦できる。
おまけに…俺様のボディーガード付き。」
にやりと笑った悪い顔の潤くんは
通称天使の微笑みとは程遠いけど。
「じゃあその時はよろしく。」
とすまし顔であたしが言えば
あははっと爆笑する顔はやっぱり天使だ。
「さて。お重もほぼできたことだし
そろそろ大人も飲み始めるんじゃない？
どうする？先風呂入ってくるか？」
「あー…と、いい。後にする。」
「そ？眠くなる前に入っとけよ。」
「…はーい。」
「んじゃ、俺たちも先に乾杯しよーぜ。
オレンジでいい？とってくるけど。」
「うん。ありがと。」
さっとスマートに立ち上がった潤くんは
完成したお重を持ってキッチンに消えていく。
口うるさいところもあるけど
やっぱり優しいジェントルマンで
なんだかんだあたしは甘やかされてて。
…その分、嘘をつくのは後ろめたい。
今日の夜
年が明ける前に少しだけ会いたいって
二宮くんが言ってくれて。
大人たちは今日は盛大な飲み会だから
その隙にちょっと家を抜け出して
家の下まで来てくれる二宮くんと会う予定。
だけどさすがに
それを潤くんに言う勇気はないわけで。
秘密を持つわくわくと隠し通す不安とで
不安が勝って落ち着かないあたしはやっぱり
恋愛事には向いてないのかもしれない。
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櫻宮 - 久しぶりの大量更新感謝ですm(_ _)m[友達以上恋人未満]な関係の二人。そして恐らく好きであろう潤くん。うわぁ、なんかカオス、(^^;)これからどうなるんだろ。続き楽しみです！ (2021年7月6日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - なんだ。。知らなかったんだ。良かった笑笑...とりあえず年明けに全部撮り溜めしてたテレビ見ます。紅白で終わりなので凄く寂しいですが仕方のないこと。5人で戻って来ることを待ちましょう。大丈夫。まだ終わりじゃないよ。 (2020年12月29日 13時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - えっ大野さんあなたいつの間に。。(^-^;てことは潤くん大野さんのこと知ってる？？あーもーっ続き気になる！！ (2020年12月13日 17時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - お互い凄い強欲(爆)笑っちゃう笑笑更新楽しみです！ (2020年11月29日 16時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - ニノはどっちなんだ？よくわからんユミちゃんか夢主ちゃんなのか、、笑笑更新楽しみです！ (2020年11月14日 10時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2020年8月29日 21時
