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Side S



昼休みになってざわめく教室のなか
自分を落ち着かせるよう深呼吸をひとつ。

ちらちらと視線を感じる…
ような?感じないような?

いや、そんなはずはない。
ただの自意識過剰だ。


少し気持ちを奮い立たせるように
両手で拳をぐぐっと握ってから
窓際に陣取るAたちの方へ歩き出した。

訪れた冬の冷たさと比例するように
空は今日も一段と澄み渡る。


「A。」


その空気をスパンと断ち切るように。
ストレートに言葉が届くように。


「どーしたの?」

「今日さ、ちょっと渡たいもんあって。
 いきなりで悪いけど時間貰えない?」

「大丈夫…だけど。」


だけど…
に続く言葉は十分想像できた。


別れたばかりだと言えばいいのか…
昨日会ったばかりだと言えばいいのか…

とにかく戸惑っていることは間違いない。

正直俺だって
昨日の夜に死ぬほど悩んだんだから。

だけどやっぱり後悔はしたくなくて
こうして声をかけることにした。






昨夜考えに考えた末
思い浮かんだのは智くんの言葉。

やりたいことをやればいい。

なんともシンプルすぎる言葉で
もしかしたら他の人が口にしたって
何の説得力もないのかもしれない。

けれどその言葉通り生きる智くんは
別次元で魅力的な生き方をしていて。

珍しく饒舌に口ずさんだあの言葉達は
智くんという人間そのものな気がした。






「そっか。じゃあ悪いけど付き合って。」

「…うん。あ、塾は?大丈夫?」

「あるけど、用事はすぐ終わるから。」

「分かった。」


用件が分からないことで
Aを怖がらせたくはなくて。

できるだけ今までと変わらない顔で笑う。

うまくできたかあやしいけど
少し口角の上がったAを見てホッとした。


じゃあまた放課後。

そうAに声をかけ
席に戻ろうと振り向いた遠い先に


……ニノがいた。


まだ少し残る気持ちが
微かに俺を意地悪にさせる。

俺と目が合わないニノが
今誰を見てるのか……

まるで気付かないふりをした。






*188→←*186 星瞬き闇深くに潜む頃



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櫻宮 - 何だろ、、ふたりの遠距離恋愛ならぬ近距離恋愛。うひょー!!痺れるねぇ恋だねぇ。。続き楽しみ!! (8時間前) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - もう!にのちゃん!ぐずぐずしてると、翔くんとより戻しちゃうぞ!!やきもきしますね。続き気になるなぁ。というか相葉ちゃんと大野さん出てきてないけどどうなってんの??とこちらも気になります(^^; (6月28日 17時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - もちろんです!不器用すぎる3人。どうなるのか。楽しみ!! (6月25日 12時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)
でこぼこ(プロフ) - 櫻宮さん» あはは、相変わらず渋滞している不器用たちです(´∀`*)まだまだヤキモキともどかしさと甘酸っぱさが続く可能性大ですが(笑)引き続きよろしくお願いします(^^) (6月24日 19時) (レス) id: deca25d402 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - やばい。にのが…にのが。不器用すぎるー!!なんか可愛いなぁ。甘酸っぱい関係。これからどういう展開になるのか楽しみです!! (6月22日 9時) (レス) id: 95d5f07b44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:でこぼこ | 作成日時:2020年3月29日 10時

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