【リベンジさせて - S.S 】3 ページ6
＊
Aと出会って早5年
こーゆう関係になって1年
記念日と思っているのは
実は俺だけかもしれないという
と言うのも
所謂 お付き合いして下さい
というお決まりのセリフを
残念ながら言えなかった過去の俺
当然好きだから一緒にいるわけで
こんな関係になっているわけで
分かってくれよと思うけれど
どうやらそれは一般的ではないらしい
今更かよ？…とか
どの面下げて言うんだ？…とか
わざわざ改めんのか？…とか
楽屋で何故かそんな話が出て
この話をしたら4人の非難攻撃をくらった
ヘタレヘタレうるせぇよ！
じゃあやってやりましょう！！！
と、扱いのうまい4人に乗せられ
この記念日計画を進めることに
俺にとって区切りとなるその日
が、Aにとっても区切りの日
とは限らないわけで
そう言われると心配にもなる
「ちなみに明後日は？夜空いてる？」
「あ、うん。空いてるよ。」
「予定とかいれてねぇの？」
「うん。大丈夫。
だって翔くんがいつ休みになるか分かんないもん。」
たとえ知ってても
言わせたくなるのが
悲しいかな男の性ってもんでしょう！
「んじゃ明後日メシ食おうよ。
そんな遅くなんねぇし。
こっち戻ってきたら連絡するわ。」
「うん。分かった。頑張ってね？」
「サンキュ。んじゃな。」
踵を返して楽屋に戻れば
雑誌の撮影で一緒のニノが
ゲームからチラッと視線を走らせて
「しょーさん。顔緩んでるよ。」
最小限の言葉数で恥を指摘
「…うるせぇ。」
くくくって独特の笑いをBGMに
予約を取り直すため店へ電話した
＊
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作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年3月5日 1時
