【リベンジさせて - S.S 】2 ページ5
＊
「うっそ。マジかよ…。」
予定してた店がまさかの閉店
せっかくの記念日は
ここしかないって思ったのに
「完全にリサーチ不足だわ。」
呟いた独り言はシャッターにブロックされる
どこにすっかなぁ
明日松潤にオススメ聞いてみるか…
ガックリきてより撫でる肩を
２度３度とぐるぐる回して
グルメサイトにお世話になるため
少し大股で家に向かった
世の女の子にとって
記念日ってもんは大切だと
歳とともに分かるようになってきた
俺としても
スケジューリングは得意分野で
力を最大限に発揮できる日でもある
だけども
思い通りにいかないのが
この世の常
ましてやこの業界
「はぁー。んでだよ…」
この大切な日に限って地方での急な泊まり取材
や、有難い…けども！！
よりによって
と思ってしまうのは少々許して頂きたい
「もしもし？」
「はーい。もしもし？
どしたの？なにかあった？？」
仕事中に電話なんて普段しねぇから
出た途端に響くのは心配そうなAの声
言いにくいことこそ
先に言うべきだよな
「あー。んと…
明日のメシ駄目んなった。悪い。」
「あ、そうなんだ。
…そっか。分かった。」
「しかも悪いついでに
そのまま泊まりで取材んなっちゃってさ。
んだから…その、夜も駄目だわ。」
「そっかぁ…ま、気にしないで？
気を付けて行って来てね。」
「おー。…わりぃ。」
思いの外あっさりさした返答に
安心するどころかむしろ不安が増し増しだ
＊
【リベンジさせて - S.S 】3→←【リベンジさせて - S.S 】1
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 55人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：でこぼこ | 作成日時：2017年3月5日 1時
